道の第2期スポーツ推進計画素案 学校教育活動の充実盛る 5本柱で様々な施策展開(道・道教委 2017-12-15付)
道は、第二期道スポーツ推進計画素案を取りまとめた。スポーツ王国北海道の実現に向け、「北海道らしく、スポーツを〝する〟〝みる〟〝ささえる〟」など四つの基本方針と、計画策定における五つの柱を設定。柱の一つ「スポーツで変わる北海道民」では、生涯にわたって豊かなスポーツライフを実現するための学校教育活動の充実、幼少期からスポーツに親しむ機会の充実、スポーツの重要性に対する保護者の理解促進などを今後の方向性として示した。
国はことし三月、第二期スポーツ基本計画を策定。道はこれを踏まえ、三十年度から五ヵ年を計画期間とする第二期道スポーツ推進基本計画を策定することとした。
基本方針に「北海道らしく、スポーツを〝する〟〝みる〟〝ささえる〟」「スポーツの価値で、北海道に好循環(ひと、もの、げんき)を生み出す」「スポーツで北海道と世界を結ぶ」「東京2020オリパラの好機をつかみ〝その先の、道へ〟つなぐ」の四項目を提示。目指す姿に「スポーツ王国北海道の実現~〝スポーツの風〟で未来をひらく」を掲げた。
計画策定における五つの柱に、①スポーツで変わる北海道民②スポーツで変える地域・経済・共生社会③どさんこ選手の国際競技力の向上④スポーツを通じた人づくり⑤東京2020オリパラの開催、札幌冬季オリパラによる北海道レガシーの創出―を設定した。
このうち、柱①では「幼少期からのスポーツ機会の充実と子どもの体力向上」を提示。今後の方向性として「生涯にわたって豊かなスポーツライフを実現するため、体育や保健体育の授業など学校教育活動の充実」「北海道の地域性を活かしたウィンタースポーツをはじめ、学校におけるスポーツに取り組む機会やふれる機会の充実、幼少期からスポーツに親しむ機会の充実」を図るとした。
家庭、地域との協力・連携に関しては「子どもの成長におけるスポーツの重要性について保護者の理解を促進し、家庭における生活習慣等の改善」「学校、家庭、地域が連携・協働して親子でスポーツに親しむ機会の充実」「運動を含めた望ましい生活習慣を定着させるため、PTAなどと連携した家庭への普及啓発」などを挙げている。
また、第一期計画に続き、本道の子どもの体力水準を、ピークだった昭和六十年ころの水準まで引き上げることを目標としている。
柱②では、スポーツを通した優しい共生社会づくりを目指し、関係団体や特別支援学校などとの連携による障がい者スポーツ機会の創出、障がい者スポーツなどの指導者やボランティアの育成促進などを挙げている。
柱③では、スポーツ少年団や競技団体の活動促進、学校や競技団体などとの連携による次世代アスリートの発掘・育成に努めるほか、国内外からのスポーツ合宿誘致やアスリートとの交流による競技力向上、ウィンタースポーツの競技人口の拡大と競争力向上を図る。
柱④では、スポーツを通じた礼儀や社会性の習得、幼少期からの食育や栄養学、アンチ・ドーピング教育の推進などを通して人間力を形成。スポーツ人材を育成するためには大学との連携が必要とし、スポーツ学科や講座などを設置する大学との連携強化、包括連携協定大学数の増加を目標として示した。
柱⑤では、東京2020オリパラ開催による好機の活用、札幌冬季オリパラ競技大会に向けた道内の機運情勢などの方策を挙げた。
パブリックコメントを来年一月十三日まで実施しており、来年の一定道議会で計画案を示した上で、三月末に策定する予定。
(道・道教委 2017-12-15付)
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