十勝局が第2回地域未来づくり会議 「大樹学」の方向性共有 サミットや高校生議会の報告も(道・道教委 2017-12-15付)
道キャリア教育サミットの内容を報告する生徒たち
【帯広発】十勝教育局は十一日、大樹高校で二十九年度第二回地域未来づくり会議を開いた。小中高一貫ふるさとキャリア教育推進事業の一環。道キャリア教育サミットや高校生議会に参加した大樹高の生徒が当日の発表内容を報告したほか、委員十五人が事業に関する次年度の以降の方向性などについて協議を深めた。
大樹町は、二十七年度から小中高一貫ふるさとキャリア教育推進事業の指定を受け、まちの歴史、自然産業などを学ぶふるさと学習「大樹学」を中心に研究を推進。本年度、指定最終年次の三年目を迎えた。
地域未来づくり会議は、小中高一貫ふるさとキャリア教育推進事業の研究指定校が事業を円滑に推進できるよう、専門的な見地からの指導助言を行うことによって、研究指定校の取組の工夫改善に資することを目的に、年に二回開いている。
開会に当たって、十勝教育局の竹林亨局長があいさつに立ち、本年度における事業の活動内容を確認した上で「本会議では、事業に関する児童生徒の取組内容に接していただきながら〝大樹学〟の取組や可能性について議論してもらうとともに、本事業に対してきたんのない意見をいただきたい」と呼びかけた。
議事に移り、高校教育指導班の石川博史指導主事が十月下旬に札幌市で開かれた道キャリア教育サミットの概要を説明したあと、サミットに参加した大樹高二年生四人が当日発表した内容を報告。大樹町の概要や宇宙に関連した小・中・高校それぞれの特色ある活動内容を発表したことを伝えた。
生徒の一人は「将来は宇宙開発にかかわる仕事に就きたい。そのために、これからも小・中学校と連携し、宇宙についての学びを深めていきたい」と意気込みを示した。
つぎに、十一月上旬に開いた大樹学の集大成として位置付けている高校生議会の様子を紹介。議会に参加した三年生二人が実際に質問・議論をした感想や質問の内容などを報告した。
このほか、大樹町立大樹小学校の髙井正樹校長が大樹学における活動の足跡を記す「キャリアノート」の作成状況を伝えた。
このあと、キャリア教育サミット、高校生議会の報告を受けて意見を交流したほか、大樹学や事業にかかわる今後の方向性などについて協議を深めた。
(道・道教委 2017-12-15付)
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