漢字、算数・数学のプリント作成　課題克服へ活用推進を　学力調査分析し問題設定―旭川市教委

（市町村 2018-01-17付）

　【旭川発】旭川市教委は、全国学力・状況調査結果分析で判明した児童生徒の弱点を改善するため、漢字と算数・数学の学習プリントを作成した。二十八年度から作成しているものだが、今回初めて市教委ホームページに各プリントのデータを個別に掲載し、ダウンロードできるようにした。市教委は、児童生徒の実態に応じて各学校に取り入れるよう周知を図るとともに、「保護者などにも家庭学習の一つとして取り入れてほしい」と話している。

　学習プリントは、旭川市授業力向上プロジェクトの「国語チーム」「算数・数学チーム」などと協力して、二十八年度から作成。全国学力・状況調査の結果から、児童生徒の課題となる部分を分析して問題を設定している。

　漢字学習プリントは、過去十年間分の調査結果から子どもたちの漢字の「読み」「書き」の弱い部分を分析して作成。今回は、問題文の下に解答欄と正答を表記。解答欄と正答の間に切り取り線を引いており、切り離して活用できるようにした。

　算数は、課題の解き方に関する考え方のポイントが身に付くような問題を提示した上で、過去十年間の全国学力・状況調査の設問を掲載している。また、数学に関しては、二十九年度調査の問題と過去に出題された問題を載せ、問題に多く取り組ませることをねらいとしたプリントとなっている。

　市教委は「各学校の先生が自校の児童生徒の実態に応じて活用してほしい」と話しており、研修会などを通して、さらに周知を図っていく考え。また、学習プリントは、市教委学校教育部教育指導課のホームページからダウンロードできるようにしており「保護者などにも子どもたちの家庭学習の一つとして取り入れてくれたら」と話している。

(市町村 2018-01-17付)