稚内市教委　部活動指導員導入目指す　３０年度に４校想定

（市町村 2018-01-11付）

　【稚内発】稚内市教委は三十年度に部活動指導員の導入を目指している。教員の負担軽減に向けて外部人材を活用するもの。配置は比較的学校規模の大きな稚内中学校、稚内南中学校、稚内東中学校、潮見が丘中学校の四校を想定。一校当たり最大三人の外部指導員を配置し、部活動中の指導や大会への引率などを行う。

　部活動指導員は、学校の教育計画に基づき、校長の監督を受け、部活動の技術的な指導に従事するもの。文部科学省は三十年度予算概算要求において、部活動指導員配置促進事業に十五億円を計上。公立中学校等に配置する部活動指導員に対する報酬や交通費、出張旅費などを補助する。

　これを受け市教委では、三十年度からの部活動指導員の導入を計画。一校当たり最大三人の指導員を配置し、一日二時間、週四日程度、部活動を指導し、中体連などの大会への引率も行う。また、指導員に対して、学校の教育方針を踏まえた指導方法などに関する研修会も開く。

　市教委では、指導員配置の対象校として、比較的学校規模の大きな稚内中、稚内南中、稚内東中、潮見が丘中の四校を想定。ただし、他校でも希望すれば配置する。

　配置は、国や道の動向をみながら、順調に進めば市の六月補正や九月補正において予算を計上する見通し。実際の配置は、指導員を必要とする部活や人材確保に向けた調査を行い、補助申請していく考えだ。

　市教委では今後、市体育協会をはじめ関係団体と協議し、実施に向けた議論を重ねていく。

(市町村 2018-01-11付)