講義、演習通して研鑚　高校英語教員指導力向上研修開く―札幌市教委

（市町村 2018-01-15付）

市立高校、中等教育学校などから１７人が参加

　札幌市教委は五日、市内のちえりあで高校英語教員指導力向上研修を開いた。市立高校と中等教育学校（後期）などの英語担当教員十七人が参加。指導力向上に向け、講義や演習を通して研鑚を積んだ。

　この研修は、グローバル化に対応した教育環境づくりを進めるため、英語の授業において生徒の言語活動を重視し、コミュニケーションを図る能力を養うことができるよう、英語担当教員の指導力向上を図ることを目的としている。

　開会式では工藤真嗣研修担当課長があいさつ。四技能の能力を適切に測ることができる評価方法など研修の内容にふれ、札幌市の英語教育の充実に向けて協力を呼びかけた。

　続いて、加世田一憲研修担当係長が「生徒の総合的なコミュニケーション能力の育成」「生徒の英語による言語活動が中心の指導方法」「基本的に英語で行う授業」などについて、学習指導要領および新しい英語教育の在り方の趣旨に沿った指導や評価が実現できるよう求めた。

　研修では、札幌市英語教育推進リーダーで札幌清田高校の井田志麻子教諭が講師を担当。話すことにかかる言語活動の講義・演習を実施したほか、教室英語にかかる演習や自己関連性にかかる講義も行った。

　また、二日目となる九日には、書くことや読むことにかかる言語活動の講義・演習などを実施。三日目となる二月一日には、コミュニケーションを支える文法やＣＡＮ―ＤＯリストの活用に関する研修を実施する予定となっている。

(市町村 2018-01-15付)