札幌市小・中校長会と市教委　給食停止時の方針案作成　年度内を予定

（市町村 2018-01-19付）

　札幌市小学校長会と札幌市中学校長会、札幌市教委は、本年度中に「給食を停止した場合の給食費の取扱方針」を作成する予定だ。二十八年度に市で相次いだアスベスト問題における対応などの検証を行った石綿問題調査検証委員会がまとめた報告書の提言を受け、作成するもの。二十三日に行われる札幌市学校給食運営委員会を含め二回程度、委員会を開き、方針案に対し意見を募る。

　市では、二十八年度に市有施設における煙突内にアスベストを含む断熱材の剥落が確認され、市有施設全体で緊急点検を実施。市内の小・中学校では、十三校の給食用ボイラーからアスベストを含む断熱材の剥落が確認され、市内三十校で給食を短期間停止した。

　この問題に関する市の対応などについて、第三者が検証を行う同委員会を二十八年十二月に設置。非常時の業務継続の在り方などについて調査・検証を行い、昨年二月に再発防止策などを取りまとめた報告書を秋元克広市長に手交した。

　報告書の提言のうち「業務体制の確立による影響の最小化」では、給食が停止したことなどに関して「給食継続のための検討、給食費の取り扱いなど、可能なものについて、あらかじめ検討しておくべき」との見解が示された。

　提言を受け、札幌市小学校長会と札幌市中学校長会、札幌市教委が「給食を停止した場合の給食費の取扱方針」の案を作成。二十三日に行われる学校給食運営委員会を含めて二回程度、委員会を開く予定。委員会での意見などを踏まえ最終案をまとめる。

　最終案は、それぞれの校長会で承認されたあと、各学校に方針が周知される見通しだ。

(市町村 2018-01-19付)