釧路市教委が30年度、新規事業に着手 家庭学習で学力向上を 指定校3校に学習推進員配置
(市町村 2018-02-27付)

 【釧路発】釧路市教委は新年度、学力向上学習習慣定着推進事業に着手する。研究指定校三校にそれぞれ学習推進員を配置。復習教材を使用するなど家庭学習の定着を図り、学力の向上を目指す。

 二十九年度全国学力・学習状況調査の結果によると「一日当たりの学習時間が一時間以上」の児童生徒の割合は、小学生六二・六%、中学生六七・二%と増加傾向にあるものの、市教委では「学習に対する関心や意欲、家庭での学習習慣に課題がある」ととらえている。

 市教委が三十年度から五年間で取り組む教育推進基本計画では、生活リズムチェックシートなどを活用し、食事や睡眠時間などの基本的生活習慣や家庭学習を毎日行う習慣を身に付けるために、学校や家庭での取組を推進することを明示。「平日、家庭学習を全くしない」と回答する児童生徒をゼロにする目標を掲げている。

 この計画を踏まえ、三十年度から学力向上学習習慣定着推進事業に着手し、小学校二校、中学校一校を二年間、研究指定校とする。小学校二校では民間業者から算数に関する問題の提供を受け、課題となっている単元を復習するプリントを作成。授業や家庭学習などで使用していく。中学校では生活リズムチェックシートや家庭学習ノートなどを活用していく。

◆家庭学習ノートのチェックなど実施

 三校には学習推進員を配置し、家庭学習ノートのチェックや放課後や授業における学習をサポートする。児童生徒それぞれの学力や家庭学習の状況を把握することで、よりきめ細かな指導を目指す。

 市教委では「事業による効果を他校にも波及したい」と考えており、家庭学習の定着による学力向上を目指す。

(市町村 2018-02-27付)

その他の記事( 市町村)

新得町の30年度予算案 全町教育推進など継続 英語教育推進事業に着手

 【帯広発】新得町は二十二日、三十年度予算案を発表した。一般会計は前年度当初比四・六%増の総額七十二億五千八百万円。このうち、教育費は五九・七%増の十一億七千七百万円。大幅な増額は、サホロリ...

(2018-02-27)  全て読む

大樹町の30年度予算案 大樹中でタブレット整備

 【帯広発】大樹町は二十三日、三十年度予算案を発表した。一般会計は前年度比一二・四%増の六十八億五千七百万円を計上。うち、教育費は六・一%増の六億七百万円となっている。  教育関連の主な事...

(2018-02-27)  全て読む

中札内村の30年度予算案 常勤ALTを1人配置 新規に多目的運動施設整備

 【帯広発】中札内村は二十二日、三十年度予算案を発表した。一般会計は前年度肉付補正後と比較し一二・五%増の総額四十五億三千八百万円。うち、教育費は六四・〇%増の七億一千七百万円と、多目的運動...

(2018-02-27)  全て読む

標茶町の30年度予算案 標茶中校舎防音に1・6億円を計上

 【釧路発】標茶町は二十三日、三十年度予算案を発表した。一般会計は前年度当初比一二・六%減の百十二億五百万円。教育費は七億二千二百六十万円で一一・二%の減。郷土館の移転完了により減少したが、...

(2018-02-27)  全て読む

弟子屈町の30年度予算案 こども園開設へ保育室を改修

 【釧路発】弟子屈町は二十三日、三十年度予算案を発表した。一般会計は前年度当初比七・六%増の七十八億三千七百万円。教育費は五億一千二百五十万円で一・五%の減。認定こども園の開設に向けた保育室...

(2018-02-27)  全て読む

北広島市教委がALT増員 外国語活動3・4年生に対応 1人増やし5人体制に

 北広島市教委は、新学習指導要領の移行期間における外国語時数増加に伴い、三十年度、外国語指導助手(ALT)を増員する。現在の四人に加え新たに一人を増員。新規に採用したALTは、市内の小学校九...

(2018-02-27)  全て読む

稚内市の30年度予算案 部活動指導員6人程度配置 小中全学級にICT環境整備

 【稚内発】稚内市は二十一日、三十年度予算案を発表した。一般会計は前年度当初比二・一%増の総額二百三十六億八千五百万円。教育費は七・五%減の二十億六千八百万円で、構成比は八・七%だった。 ...

(2018-02-26)  全て読む

函館市教委の30年度教育行政執行方針―辻俊行教育長説明 各中学校区にCS導入推進

函館市教委辻俊行  【函館発】函館市教委の辻俊行教育長は、二十二日に開会した定例市議会で三十年度教育行政執行方針を説明した。コミュニティ・スクールの導入を各中学校区で進め、教育目標や目指す子ども像の共有を図り...

(2018-02-26)  全て読む

伊達市が30年度予算案発表 ふるさと教育“だて学”検討 義務教育学校開校へ準備

 【室蘭発】伊達市は二十一日、三十年度予算案を発表した。一般会計総額は前年度当初比一二・六%減の百七十九億八千四百十七万円。このうち、教育費には四九・八%減の十六億三千五百万円を計上した。だ...

(2018-02-26)  全て読む

26日から代表質問スタート―札幌市議会 働き方改革などで論戦 児童生徒の悩み相談も議題に

 札幌市議会の第一回定例会代表質問が、きょう二十六日から始まる。教育関係では、教職員の働き方改革や児童生徒の悩み相談などについて各議員から質問が出される見通しとなっている。  代表質問では...

(2018-02-26)  全て読む