札幌市教委・人権教育フォーラム 研究推進校が成果報告 外部講師3人による講話も(市町村 2018-03-02付)
約30人が参加し、有識者の講話や、協議を通して人権教育への理解を深めた
札幌市教委は二月二十六日、市内ちえりあで人権教育フォーラムを開いた。小・中学校、高校、特別支援学校などの教員約三十人が参加。講話やグループワークを通じて、人権教育について理解を深めた。
フォーラムは、札幌市学校教育の重点に位置付けている人間尊重の教育について、人権教育推進事業の研究推進校による研究の成果を普及・啓発していくとともに有識者の講話を聴講するもの。成果発表や講話をもとに、子どもにとってより実感を伴う学習活動の在り方や有効性、実施上の課題などについて協議し、学校における人権教育の充実・改善などに資することが目的となっている。
はじめに、廣川雅之教育課程担当課長があいさつ。「フォーラムを通して、人権教育への理解を深め、自校での取組に活用していただければ」と呼びかけた。
続いて、外部講師三人が講話。札幌アイヌ協会の早坂ユカさんは「アイヌ文化の発信」と題して講話した。全国で工芸品の展覧会や伝統舞踊の公演に参加してきた経験から「東京オリンピックの開会式出場に向けて、私たちは動き出している。日本の先住民族として出場したいと思っている」と話した。
また、札幌大学ウレシパクラブに子どもが参加していたことにふれ「私の時代はアイヌであることを打ち明けづらい時代だった。今は、アイヌの衣装を着て友達に見せるなど、文化を発信できる時代になったことがうれしい」と述べた。
このあと、札幌弁護士会の加藤丈晴弁護士が「学校で配慮と支援が必要なLGBTの子どもたち」、NPO法人あ・さりーだの正木英之代表が「障がい者スポーツと人権」についてそれぞれ講話した。
グループワークでは、研究推進校が実践内容を報告。「校種間の連携による連続性のある人権尊重の教育に向けた取組」「教師自らの人権尊重の意識の向上」「子ども自身が自分を振り返り、人権尊重の意識の高まりに気づく手立ての構築」の観点で協議した。
(市町村 2018-03-02付)
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