管理職登用拡大へ協議　道教委が女性教職員活躍推進会議

（道・道教委 2018-03-02付）

女性教員の育成、管理職などへの積極的な登用について協議

　道教委は二月二十六日、札幌市内の道第二水産ビルで女性教職員活躍推進会議を開いた。人事上の配慮、積極的なミドルリーダーの育成・登用に関する取組に関して説明・協議。管内におけるミドルリーダー養成研修の実施状況についての説明では、教頭受検者が増加したなどの成果の一方、参加しない職員への動機付けの必要性などが挙げられた。

　道教委では、女性管理職の登用拡大など女性の活躍推進に関する目標数値や取組を定めた特定事業主行動計画を作成し、計画に基づいた各種取組を進めている。

　開会に当たって、土井寿彦総務政策局長があいさつ。公立学校の女性職員の割合が約四割を占める一方、管理職に占める女性の割合が全国平均の約半分を下回っている道内の現状にふれ「男女平等参画の観点から現状を変えていく必要だけではなく、優秀な管理職を確保するためには、職員構成上からも女性の登用が必要」と指摘。女性教員の計画的な育成や管理職などへの積極的な登用の必要性を強調した。

　つぎに、女性活躍推進法に基づく特定事業主行動計画における数値目標と実績、女性職員の登用拡大に関する二十九年度の取組に関して説明。試行実施しているメンター制度のアンケート結果を示し、三十年度は全管内で実施することを伝えた。

　また、女性教員を対象としたミドルリーダー養成研修の管内別の実施状況を説明。研修会参加者から教頭受検者が増加したなどの成果の一方、参加しない職員への動機付けの必要性、子育てや介護などによって主任業務への積極的な登用が進まないなどの課題が挙がった。

(道・道教委 2018-03-02付)