上川局　２９年度管内教育実践表彰　３校１団体１個人に栄誉

（道・道教委 2018-03-02付）

　【旭川発】上川教育局は、二十九年度管内教育実践表彰受賞者を決定した。選考の結果、学校教育では、名寄市立名寄中学校、旭川南高校、美深高等養護学校あいべつ校の三校と、旭川農業高校の峯田雅大教諭を選出。社会教育では、東川町学社連携推進協議会をそれぞれ選出した。

　表彰式は、中島康則局長が受賞団体・者を訪問し、表彰状を贈呈する。

　受賞団体・者の功績概要はつぎのとおり。

◆学校教育

▼名寄市立名寄中学校（江口貴彦校長）

▽高い感受性と自主性をもった生徒の育成～アクティブ・ラーニングの効果的な活用を通して

　「学校力向上に関する総合実践事業」および「地域の学力向上支援事業」の取組を通して、生徒一人ひとりに確かな学力の定着を目指し、家庭や地域に開かれた信頼される学校づくりを推進している。

▼旭川南高校（田中光彦校長）

▽「多様な学習成果の評価手法に関する調査研究」および「課題解決に向けた主体的・協働的な深い学び（アクティブ・ラーニング）の推進」

　教育科目「産業社会と人間」「総合的な学習の時間」を活用してキャリア教育を推進しているほか、高大連携事業の一環として旭川医科大学から講師を招いて、理科の授業を実施。

　また、異校種間の交流の取組として、地域の小学校を訪問し、読み聞かせのボランティア活動を行っている。

▼美深高等養護学校あいべつ校（山下秀樹校長）

▽生徒一人ひとりの社会的・職業的自立に向けた「あいべつ校デュアルシステム」の取組

　平成二十六年開校以来、生徒たちが企業と学校の二つの場所を同時進行で活用して、就労に必要な学習をしていく「あいべつ校デュアルシステム」を通して、地域の産業・企業が求める人材育成を推進している。

▼峯田雅大教諭（旭川農業高校）

▽学校農業クラブ活動指導における地域連携活動の実践

　学校農業クラブ活動指導において生徒を全国大会に導き、様々な取組の成果を全道・全国に向け広く発信し続けるとともに、自治体および産業界と積極的に連携して、米を活用した商品開発に成功した。

◆社会教育

▼東川町学社連携推進協議会（青木哲也会長）

▽学社連携による農育・食育事業の実施

　町の豊かな自然や農業を教材とし、地域の様々な人々がかかわりながら学校教育・社会教育を同時に進めることに尽力している。

　また、子どもたちに地域の基幹産業である農業に親しむ場を創出することで地域への愛着心や誇りを育ませるとともに、未来を担う人材育成に取り組んでいる。

(道・道教委 2018-03-02付)