道教員育成協議会開く―道教委　地域への発信力が重要　管理職の育成指標に関し協議

（道・道教委 2018-03-01付）

３０年度教員研修計画についても協議した

　道教委は二月二十七日、道庁別館で二十九年度第三回道教員育成協議会を開いた。北海道における教員育成指標を踏まえた養成・採用・研修の在り方について協議。管理職の育成指標の素案についての協議では、優れた実践を地域・保護者に発信する力の育成や、外部人材の有効活用などに焦点を当てるべきとの意見が挙がった。

　開会に当たって、土井寿彦総務政策局長、協議会の多田豊委員長があいさつ。続いて、担当者が教員育成指標と養成・採用・研修・管理職の各専門部会における意見交換の実施状況、主な検討内容を説明した。

　三十年度教員研修計画については、基本方針に基づく推進方策を年度ごとに見直すこと、各学校が活用しやすいよう研修内容の系統性、発展性を整理してまとめたことなどを報告。出席者からは「貧困、日本語未習得者、ＬＧＢＴなど、新しい教育課題も視野に入れた研修計画とするべき」との意見があった。

　また、教職課程のある道内関係大学を対象に実施した「教員育成指標と現行または三十一年度以降の教職課程との関係」に関するアンケート調査の概要を報告。大学と目標を共有して教員養成を図るため、次年度以降も継続してアンケートを実施する考えを示した。

　つぎに、管理職の育成指標素案、教員育成指標の活用素案をもとに協議。管理職の育成指標素案に関して出席者からは「現場で有効に使うには、より具体性のある表現が望ましい」「管理職として、優れた実践を地域や保護者に発信する力を育む必要がある」「スクールカウンセラーなど、外部人材の活用にもっと焦点を当ててもよい」などの意見が挙がった。

　このほか、次年度の協議会については、現行の年三回から二回に変更し、指標を踏まえた教員の養成・採用・研修のさらなる改善を図り、教員育成指標の内容を協議すること、専門部会に大学関係者、校長会関係者を加えることなどを確認した。

(道・道教委 2018-03-01付)