第１３期第６回道生涯学習審議会　行政・民間の連携に期待　審議のまとめ案を協議

（道・道教委 2018-03-01付）

「審議のまとめ」案を示し、内容を協議

　道生涯学習審議会は二月二十六日、札幌市内のかでる２・７で第十三期第六回審議会を開いた。道子どもの読書活動推進計画（第四次計画）案、三十年度道立生涯学習推進センター運営計画案、民間・ＮＰＯなどとの連携による生涯学習の推進に向けた「審議のまとめ」案を協議。本道における連携の取組事例、連携のための環境づくりや展開に関する考察などを示した。

　道生涯学習審議会は、条例に基づき設置された道教委の附属機関。二十八・二十九年度における第十三期テーマ「今後の本道の生涯学習振興方策について」、二十九年度サブテーマ「民間・ＮＰＯ等との連携による生涯学習の推進」のもと審議してきた。

　はじめに、事務局が道子どもの読書活動推進計画（第四次計画）案について説明。学校司書配置の目標指標達成に向けた課題として、市町村の財政状況の厳しさなどを挙げた。委員からは、地域人材の活用促進、図書関係団体との連携や意見聴取の必要性が指摘された。

　三十年度道立生涯学習推進センター運営計画案については、ＩＣＴを活用して道社会教育セミナー、地域生涯学習活動実践交流セミナーを実施すること、生涯学習推進専門講座については五管内から五市町村を選定し、地域の関係者間のネットワークの強化および社会教育主事の資質向上を図ることなど、新年度の方向性を示した。

　続いて事務局は、当面する課題に関する調査研究「地域づくりの担い手育成に関する調査」報告書案について説明した。

　また、第十三期道生涯学習審議会審議のまとめ案を説明。行政と民間・ＮＰＯなどの連携の効果と課題、本道における取組事例を挙げた上で、連携の在り方を四つの類型に分類し考察。連携発展のプロセスやキーパーソンの役割、連携のための環境づくりなどについて、課題と対応策をまとめていくことを提案した。

　委員からは、行政と民間・ＮＰＯなどとの連携を促進する効果を期待する声や「企業にとっても地域との連携が必要になっている時代。企業と協力することで、地域共通の課題が解決できることは多い」との意見が挙がった。

(道・道教委 2018-03-01付)