北海道つながる食育推進協議会―道教委 実践モデルの成果検証 指定校・七飯町七重小が報告(道・道教委 2018-03-01付)
出席者は、実践発表や調査結果の報告をもとに、今後の道内への普及・啓発について協議した
道教委は二月二十三日、札幌市内の道第二水産ビルで北海道つながる食育推進協議会を開いた。つながる食育推進事業のモデル校に指定された七飯町立七重小学校が学校・地域・保護者が連携した家庭における望ましい食生活の継続的な実践モデルを報告。このほか、道文教大学による小・中学生の食生活等実態調査結果を発表し、取組内容や調査結果をもとに、道内各学校への普及・啓発に向けて協議した。
文部科学省委託事業「つながる食育推進事業」の一環として実施。同事業は、栄養教諭が中心となって、地域と連携しながら、実践的な食育を行うとともに、家庭における望ましい食生活の継続的な実践につながる食育の実践モデルを構築することを目指す。
協議会は、同事業モデル校での実践内容と児童生徒の食生活等実態調査の実施結果について、学識経験者、モデル校関係者、食育の指導にかかわる学校関係者などから意見聴取などを行い、取組成果を検証するとともに、道内各学校に指定校をモデルとした取組を普及・啓発することを目的としている。
協議会には構成員約三十人が出席した。
冒頭、道教委の宮岡孝博健康・体育課長があいさつ。同事業の趣旨や協議会の進行を報告するとともに、協議でのきたんのない意見を求めた。
続いて、七重小の工藤達也校長、伊藤綾子栄養教諭、鎌田久美子養護教諭がモデル校の取組を発表。伊藤栄養教諭は学校・家庭・地域が連携した取組として、①食育授業「朝ごはんと学力・体力との関係を知ろう」の公開研究会②総合的な学習の時間を使った農業体験授業③児童会による給食栄養ボードなどの掲示④養護教諭などによる個別相談指導―の四点を説明した。
このうち、②は「地域の産業や地場産物のよさに目を向けさせ、地域などと連携して、子どもたちの郷土愛を育むことをねらっている」と話した。授業では児童が意欲的だったこと、地域との交流を深められたことなどを報告した。
また、親子料理教室やPTA給食試食会などの取組を紹介し、学校・地域・家庭で連携して取り組んだ成果として「保護者への啓発によって児童の行動変容がみられた。今後も計画的・意図的に取り組んでいきたい」とまとめた。
つぎに、道文教大学の小塚美由記講師が、二十九年度に小・中学生を対象に実施したつながる食育「食生活に関する調査」のアンケート結果を報告した。
このあと、出席者はモデル校での取組や調査結果をもとに、成果の検証および道内各学校への普及・啓発について協議した。
(道・道教委 2018-03-01付)
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