早寝早起き朝ごはん推進校事業　中学生の生活習慣を向上　推進校３校が独自の取組展開―新年度に道教委

（道・道教委 2018-03-06付）

　道教委は新年度、早寝早起き朝ごはん推進校事業を計画している。ネット利用を含む中学生の基本的な生活習慣の維持・向上、定着を図るため、一学年当たり四十人未満、四十一～百人、百一人以上の三つの規模の推進校を決定。生徒主体による各学校独自の取組を展開するほか、推進校の代表生徒が集い、協議する場を設定する。また、普及啓発資料・教材の作成、生徒や保護者への学習機会の提供などを行う。

　二十九年度全国学力・学習状況調査結果によると、本道で一日に三時間以上テレビを視聴またはテレビゲームをすると回答した児童生徒の割合、一時間以上携帯電話などで通話やインターネットをすると回答した児童生徒の割合が増加。道教委がまとめた調査結果の『北海道版報告書』では、生活習慣の確立に向けて学校、家庭、地域の共通理解のもとで連携を図り、取組を進める重要性を指摘している。

　早寝早起き朝ごはん推進校事業は、国立青少年教育振興機構の委託を受けて道教委が新たに実施するもの。ネット利用を含む中学生の基本的な生活習慣の維持・向上、定着を図るため、推進校三校において効果的な手法などを開発し、その成果を道内各地に普及する。

　推進校は、一学年当たり四十人未満、四十一～百人、百一人以上の規模の学校からそれぞれ一校を決定。生徒が主体となった各学校独自の取組を展開するほか、推進校の代表生徒が集まる場において、自校の取組紹介や効果的に取組を展開するためのアイデアを交換する。また、普及啓発資料・教材の作成、生徒や保護者への学習機会の提供などを行う。

　取組の実施前後には、ネット利用も含めた生活習慣に関するアンケート調査を生徒や保護者を対象に行い、効果を検証。各学校の取組や普及啓発資料・教材などの発信を通し、成果を道内各地へ普及する。

　取組推進に当たって、道子どもの生活習慣づくり実行委員会が推進校の指導助言、取組の検証などを行う。

(道・道教委 2018-03-06付)