4校・2個人・2団体に栄誉 後志局―管内教育実践表彰(道・道教委 2018-03-07付)
【倶知安発】後志教育局は、二十九年度後志管内教育実践表彰の受賞者を決定した。管内教育の推進に寄与したとして学校教育部門で四校・二個人、社会教育部門で二団体を選出した。なお、本年度から表彰式は行わず、適宜受賞者に表彰状などを伝達する。
受賞団体、個人の功績概要はつぎのとおり。
◆学校教育
▼積丹町立美国小学校(和田洋人校長)
地域の学力向上支援事業や校内研修コーディネーター配置事業などを活用し、教員の指導力向上による授業改善を進め、大きな成果を上げている。
特に、本年度の学校経営の重点目標を「挑戦と改善」とし、継続することと新たに導入することを整理し、全教職員が一丸となった組織的な学校改善を進めるなど、学校力の向上を推進している。
また、若手教員の育成および教員の日常的な意識の向上を図るための校内研修を充実させ、その成果を広く管内に普及するなど、管内教育の充実に大きく貢献している。
▼小樽市立望洋台中学校(森万喜子校長)
ユニバーサルデザインを取り入れた学習環境づくりに努め、全教科の授業計画と学び方を一覧にしたシラバスを配布・活用するなど、学習環境の整備や授業改善を進め、大きな成果を上げている。
特に、本年度の学校経営の重点目標を「自律と貢献」とし、自律的に学び生活する生徒、豊かな発想と広い視野で社会に貢献する生徒の育成を推進している。
また、各分野の専門家を招いた講話など、多様な外部講師を積極的に活用した教育活動を推進し、その成果を広く管内に普及するなど、管内教育の充実に大きく貢献している。
▼共和高校(佐賀聡校長)
「美しい心」の校訓のもと、自立する精神を目指して、「生きる力の育成」「自己肯定感の高揚」「キャリア教育の充実」に重点を置いた教育活動を推進し、大きな成果を上げている。
特に、発達障がい支援成果普及事業推進校として、町内の幼・小・中学校と連携し、系統的・継続的な特別支援教育について実践研究を推進している。
また、地域貢献の一環として、地域の特産品を活用した商品開発を行い、各種イベントにおいてPR活動を実施するなど、管内教育の充実に大きく貢献している。
▼小樽高等支援学校(松浦孝寿校長)
「感動・協働・躍動」の校訓のもと、一人ひとりの生徒が多くの感動・協働を体験し、躍動することを通して、将来の社会的自立に向けた力を高める教育を推進し、大きな成果を上げている。
特に、生徒の手による「カフェポッポリー」の営業活動を通して、生徒の職業自立に向けた態度の育成を図るとともに、開かれた学校づくりを目指した地域貢献を推進している。
また、グローバルな課題への力を育成するため、作業学習で製作した木工品をミャンマーに寄贈し、国際貢献を行うなど、管内教育の充実に大きく貢献している。
▼安達直樹主幹教諭(余市町立黒川小学校)
主幹教諭として、校長の意を体し、学年主任や校務分掌の主任で運営する教育課程委員会を機能させるなど、組織的な学校運営の基礎づくりに取り組み、大きな成果を上げている。
特に、カリキュラム・マネジメントを確立するため、全教職員の共通理解を図るほか、業務改善に向けた教職員への指導助言を行い、効率的な業務推進に努めている。
また、ミドルリーダーを対象とした研修会などにおいて講師を務め、実践内容やその成果を管内や全道に広く発信するなど、管内・全道の教育の充実に大きく貢献している。
▼小林理恵子教諭(倶知安農業高校)
外国語科の教員として、英語科と農業科の連携に取り組むほか、多様な文化と交流できる地域の特性を生かした実践的な英語教育を推進し、大きな成果を上げている。
特に、生徒が積極的に外国人と交流する指導を行い、英語による学校紹介や地域のスーパーと連携した商品紹介ポップを生徒が作成するなど、実践的な英語活用能力の習得に努めている。
また、町内における小・中学校との英語教育の連携を推進し、小・中学校への乗り入れ授業や、イングリッシュ・デイ・キャンプの運営に参画するなど、管内の英語教育の充実に大きく貢献している。
◆社会教育
▼仁木野球スポーツ少年団(友行大悟団長)
昭和四十五年の創設以来、四十七年間の長きにわたって、児童の体力や野球技術の向上、青少年の健全育成を目的とした取組を推進し、大きな成果を上げている。
特に、団員の保護者による育成会を組織し、団員の体力・技術の向上や心の健全育成を図るとともに、小学校グラウンドの環境整備を行うなど、少年団活動を支える取組を推進している。
また、本年度、全道スポーツ少年団軟式野球交流大会において後志管内初となる優勝を成し遂げ、全国大会への出場を果たすなど、管内の少年団活動の振興・充実に大きく貢献している。
▼赤井川スポーツ少年団キロロレーシング(山口芳之代表)
平成五年の創設以来、二十四年間の長きにわたって、児童生徒の体力やスキー技術の向上、青少年の健全育成を目的とした取組を推進し、大きな成果を上げている。
特に、団員の練習環境の整備に努めるほか、毎日、技術向上のための指導を行うなどの取組を推進するとともに、アルペンスキーを通じた村内のスポーツ振興に大きく寄与している。
また、近年では北海道中学校スキー大会はもとより、全国中学校スキー大会において優秀な成績を収める団員を輩出するなど、管内の少年団活動の振興・充実に大きく貢献している。
(道・道教委 2018-03-07付)
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