地域連携特例校間の遠隔授業　５組１０校で実施見込む　道教委が新年度から試行

（道・道教委 2018-03-09付）

　道教委は、新年度から試行する地域連携特例校（現地域キャンパス校）間における遠隔授業の実施予定校をまとめた。上ノ国高校と豊富高校、津別高校と佐呂間高校など五組十校を予定している。

　道教委が策定に向けて準備を進める「これからの高校づくりに関する指針」案では、現行の地域キャンパス校、センター校の名称をそれぞれ「地域連携特例校」「地域連携協力校」に変更。連携した教育活動などによって教育環境の充実を図るほか、少人数であっても生徒の学習ニーズに対応した教育課程の編成を工夫するとともに、他校との積極的な交流を通じ、可能な限り切磋琢磨できる環境を整備するとしている。

　新年度から試行する地域連携特例校間の遠隔授業は、より得意な科目を担当する教員が相互に授業を行い、遠隔システムを活用して配信するもの。各単元のまとめで遠隔と対面の二段階に分けた習熟度別授業を実施するほか、教科の特定領域で相互にチーム・ティーチングを行う。

　新年度は、五組十校で実施を予定。組み合わせは、「上ノ国高・豊富高」「津別高・佐呂間高」「雄武高校・興部高校」「穂別高校・阿寒高校」「福島商業高校・苫前商業高校」となっている。

　上ノ国高が豊富高に公民、豊富高が上ノ国高に地理歴史の授業を配信する見通しとなっているほか、雄武高と興部高では、相互に教員を派遣する道立学校間連携事業の一部を遠隔授業として実施する見込み。福島商業高と苫前商業高は、商業の教科で生徒間実習交流を遠隔で行う予定。

　三十年度に遠隔授業を行う地域連携特例校はつぎのとおり（①教科②予定科目等）。

▽配信校・上ノ国、受信校・豊富＝①公民②社会基礎（地理分野）

▽配信校・豊富、受信校・上ノ国＝①地理歴史②日本史Ｂ

▽配信校・津別、受信校・佐呂間＝①外国語②コミュニケーション英語Ｉ

▽配信校・佐呂間、受信校・津別＝①外国語②外国語、コミュニケーション英語Ｉ

▽配信校・雄武、受信校・興部＝①外国語、数学など②コミュニケーション英語Ｉ、数学Ｉなど

▽配信校・興部、受信校・雄武＝①外国語②コミュニケーション英語Ⅱ

▽配信校・穂別、受信校・阿寒＝②総合的な学習の時間

▽配信校・阿寒、受信校・穂別＝②総合的な学習の時間

▽配信校・福島商業、受信校・苫前商業＝①商業

▽配信校・苫前商業、受信校・福島商業＝①商業

(道・道教委 2018-03-09付)