「ネット・スマホ教育」学習会―道教委 トラブルへの対策を共有 望ましい利用への指導方法理解(道・道教委 2018-03-13付)
石川氏はネットトラブルの事例や対策を紹介した
道教委は八日、札幌市内のかでる2・7で教育関係者・保護者のための「インターネット・スマートフォンの教育」学習会を開いた。ソーシャルメディア研究会の石川千秋氏が「スマホ時代の子どもたちに大人ができること」と題して、ネットトラブルの事例と対策を紹介。参加者は、子どもの望ましいネット・スマホ利用へ向けた指導の在り方について理解を深めた。
子どもたちの望ましい生活習慣の定着を図るどさんこアウトメディアプロジェクトの一環。教育関係者や保護者がネットに潜む危険や子どもたちのネット利用の実情について学び、子どもたちが安全・安心にネットを活用できるようにするための取組の促進を図るもの。全道の教育関係者や保護者約六十人が参加。
はじめに、道教委の田澤由利教育委員があいさつ。講師を務める石川氏について、京都府警ネット安心アドバイザーや奈良地域の学び推進機構理事を務めてきたことを紹介し「きょう得られたことを、地域や周りの人に広げていただければ」と期待した。
続いて、石川氏が講演。今の子どもたちのネットに対する意識として「ネットはリアルの延長線上だと認識している」と話した上で、規範意識、モラル、ルールをこれまで以上に教え込む必要性を強調した。
つぎに、ネットトラブルの事例として、①SNSトラブル②ネット炎上・個人情報流出③ネット依存④ネットを介した性被害―の四点を、様々な実例や今の子どもたちの実情を踏まえて解説した。
このうち、SNSトラブルでは、グループチャットアプリ内でのいじめを取り上げ「大人の見えないところにいじめが移っている。子どもに善悪の判断を付けさせ、いじめを仲裁する力を身に付けさせなければならない」と訴えた。
また、ネットトラブルの対策として、フィルタリングや、学校・家庭でのルールづくりなどを示し、大阪府などが実施した、子どもたち自身がスマホの適切な利用を議論する「OSAKAスマホサミット」を紹介。スマホのメリット・デメリットやスマホの扱い方を子ども自身に議論させ、ルールや宣言をつくることで、自分たちでスマホを利用する力を身に付けさせている取組を説明した。
このほか、困っている子どもに大人ができる対応として、「相談を受け止めてあげること」「問題に関して詳しい人を紹介してあげること」「学校は安心して相談できる場所だと教えてあげること」を挙げた。
(道・道教委 2018-03-13付)
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