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体力向上へ改善の方向性示す　調査結果踏まえポイント提示―道教委
（道・道教委 2018-03-14付）

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　道教委は、「二十九年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査」結果の分析をもとに「北海道の体力向上関連の取組の検証および改善に向けた方向性」をまとめた。本道における成果と課題を踏まえ、教育委員会や学校での体力向上の取組の参考となるよう、小・中学校における取組の方向性、課題解決に向けたポイントと実践例を掲載した。

　小学校では、授業冒頭で目標を示す活動を「取り入れている」と回答した学校と、「示されている」と回答した児童、授業の最後に学習内容を振り返る活動を「取り入れている」と回答した学校と「示されている」と回答した児童との差が大きかったことから、「見通す」「振り返る」学習活動のポイントと実践例を掲載した。

　学習活動のポイントとして「児童が課題意識をもち、教師が提示した課題から個人の目当てを設定することができるよう、前時の学習の成果や課題を振り返る場面を設定すること」「児童の目当ての達成に向け、練習方法を選択することができるよう、運動の行い方のポイントや練習場所、練習方法を具体的に示すこと」の重要性を示している。

　振り返る活動のポイントでは、児童ができるようになったことや気づいたことなど学習の成果を確かめ、次時のめあてをもてるよう、課題を振り返ることを挙げた。全学年で実施した新体力テスト結果から児童の体力や健康状況などを把握し、体力向上の取組の検証改善サイクルを確立する大切さも示した。

　中学校では、体育授業以外の一週間の総運動時間と運動に対する意識の関係から「運動時間が短い生徒や運動が苦手な生徒のニーズを把握し、生徒が自分に合った運動などを選択したり、楽しんだりできる機会を提供することが大切」と提起。生徒のニーズに応じた取組や地域活動への参加の奨励、自由に運動できる環境づくりの実践例を示した。

　また、調査結果から明らかになった課題や改善策などを学校全体で共有し、全教職員による組織的な取組を推進することが重要と指摘。

　そのほか、学校間の連携による体力向上に向けた取組として、小・中学校間の情報交流による実態把握や乗り入れ授業、小中または中高共通の合同新体力テストを実施した例を示した。