道教組第３１回定期大会開く　学ぶ喜び保障する学校を　長時間過密労働の解消へ

（関係団体 2018-03-09付）

３～５月の重要課題への取組などを決めた

　道教組（川村安浩執行委員長）は三・四日、札幌市教育文化会館で第三十一回定期大会を開いた。「子どもたちの〝命を大切にし、学ぶ喜びを保障する教育・学校づくり〟の取組を進める」「長時間過密労働を解消し、子どもたちにゆきとどいた教育を保障するため、労働時間短縮・諸権利を守る取組を進める」など二〇一八年度運動方針を決定した。

　大会初日には、川村執行委員長があいさつに立ち、当面する課題として「憲法改悪を許さない取組」「学習指導要領」「教職員の働き方」を挙げた。

　学習指導要領の改訂については「学習内容を規定するのにとどまらず、その方法、評価までも規定し、心のもちようまでも対象に入れた」などと批判。学び合いを深め〝学習指導要領を乗り越える教育〟につなげるよう呼びかけた。

　教職員の働き方については、課題解決の方策は「人を増やすか仕事を減らすかしかない」とし、運動の推進を訴えた。

　議事に入り、二〇一八年度運動方針を決定。

　〝憲法と教育の条理に立脚した教育〟の実現を目指すために「子どもたちの〝命を大切にし、学ぶ喜びを保障する教育・学校づくり〟の取組を進める」「改訂学習指導要領の抜本的見直しを求め、すべての子どもが学ぶ喜びを感じ、生きる力（自立心）が育つ教育課程・授業づくりに努める」「教育委員会や自治体首長への請願や訪問活動を進めるとともに、教育全国署名などの運動で道民的運動の前進に努める」ことなどを掲げた。

　〝国民と教職員の生活を守るため、教職員・父母・道民と共同する取組〟としては、「教職員人事評価制度に反対し、民主的公務員制度の確立、公務員・教職員賃金改善を目指す」「長時間過密労働を解消し、子どもたちにゆきとどいた教育を保障するため、労働時間短縮・諸権利を守る取組を進める」などとした。

　さらに、「人事要求の実現と民主的人事交流の実現を目指す」「再任用制度における希望者全員雇用、勤務地の希望尊重を目指し取り組む」などと具体的運動の進め方を挙げた。

　また、三～五月の重要課題として、①校長に職場要求書を提出して話し合い、協力・共同（協働）の学校づくりの合意を職場で広げる②部活動休養日、勤務時間の割り振り変更、業務の見直しなど教職員の働き方改善に取り組む③憲法九条改憲に反対し、憲法を守り、生かす取組を職場・地域で広げる―ことを掲げた。

(関係団体 2018-03-09付)