北教組が第１２９回臨時大会開く　教育格差是正など決意　信岡委員長を再選

（関係団体 2018-03-12付）

新年度に向けた方向性を定め、新執行部を決定した

　北教組は六日、札幌市内の道教育会館で第百二十九回臨時大会を開いた。教育の国家統制への反対、教育格差是正、教職員の超勤・多忙化の解消などを盛り込んだ「当面闘争推進ならびにスローガン」を決定。役員（五役）改選では、信岡聡中央執行委員長の再選を決定した。

　開会に当たって、信岡中央執行委員長があいさつ。学習指導要領の改訂、小学校での「特別の教科　道徳」の導入を批判し「憲法や子どもの権利条約の理念に基づく人権や民主主義を根付かせる教育の強化、自らが主権者であることを自覚し、社会を変える意思を生み出す“人格の完成”を目指す学校づくりを進めていく必要がある」とした。

　また、道教委が策定した学校における働き方改革「北海道アクション・プラン」案について「国追随で具体性がなく、実効性あるものとなっていない」と批判。現場の要求に沿ったものとする必要性を強調した。

　さらに、教職員の定数改善と併せて、「給特法」をはじめとした法制度の見直しを最大の課題とし、中教審最終報告に向けて取組を強化する必要性を強調。「取組を組織強化拡大につなげ、未組織者の全員加入を実現することを重点に、運動を進めることが重要」と述べた。

　議事に移り、「当面闘争推進ならびにスローガン」を決定。中では、「たたかいの具体的な進め方」として「学習指導要領に反対するとともに、新年度に向け、職場教研体制を確立し、私たちが目指す完全学校五日制の確立に向けた教育課程の自主編成を推進する」「新採用者をはじめ未組織者の早期加入を目指し、一千人組織拡大運動を中心に、組織の強化、拡大の取組を進める」ことなどを盛り込んだ。

　役員（五役）改選では、信任投票の結果、信岡中央執行委員長、長田秀樹中央執行副委員長、木下真一書記長らを再任。会計委員として、内藤久恵氏が新任となった。

　なお、今回から本部・支部役員の交代時期を一致させるとともに、年度途中で学校現場から離れることがないよう、本部役員の就任時期を従来の七月から四月に変更。新役員の任期は、四月一日から三十二年三月三十一日までとなる。

　新執行部（役員五役）はつぎのとおり。＝敬称略＝

▽中央執行委員長＝信岡聡（空知支部）

▽中央執行副委員長＝長田秀樹（日高支部）

▽書記長＝木下真一（札教組）

▽書記次長＝山谷一夫（小樽市支部）

▽会計委員＝内藤久恵（空知支部・新）

(関係団体 2018-03-12付)