松前町小中一貫教育準備委員会 目指す〝子ども像〟明確に 9年間の課程など意見交わす(学校 2018-03-29付)
教科の指導計画や、乗り入れ授業の実施計画などを協議した
【函館発】新年度から町の小・中学校合わせて四校による小中一貫校・松前学園の開校に向け協議を重ねてきた松前町小中一貫教育準備委員会(委員長・大橋栄寿松前中校長)は二十日、松前中学校で本年度最後の会合を開いた。各校の校長、教頭など十人が出席。小中一貫教育の円滑な実施に向けて、本年度の取組や調査結果を振り返るとともに、子ども像の設定や九年間を見通した教育課程の編成などについて意見を交わした。
委員会は、町内の大島小学校、小島小学校、松城小学校、松前中合わせて四校の校長、教頭が委員を務め、円滑な実施に向けて協議することが目的。本年度最後となる協議では、取組の振り返りのほか、教科の指導計画や行事などの日程確認、乗り入れ授業の実施に向けた時数の調整などを協議した。
協議では、初めに、新年度からの全職員合同による学園運営委員会の実施時期や学園の開校式の日程などを確認。引き続き、本年度の児童生徒の学力に関する調査結果などをもとに、課題や目指す子ども像を明確にした学力向上アクションプランターゲット29+2を松城小の新田英樹教頭が説明した。
目指す子ども像では「基礎的・基本的な知識や技能を身に付け、生活の中で使うことのできる児童生徒」「わかる喜び、できる喜びを実感し、自分の夢を目指して進んで学ぼうとする児童生徒」「相互に伝え合い、学び合いながら問題解決に向けて取り組もうとする児童生徒」の三点を設定。①授業力向上②生活習慣の改善③学習習慣の確立―の三つを柱に、一貫した教育の実施を進めていくとした。
続いて、松前中の大友貴代教頭が中学校教員による小学校三校への乗り入れ授業の実施計画を報告した。道教委の小中一貫教育支援事業による加配教員を活用し、本年度から実施した六年生の国語、算数、書道での乗り入れ授業を継続。小中九年間を見通した教育課程の実施・評価・改善につなげていく方向性を示した。そのほか、本年度の校内研修会や公開研究会の実施状況なども合わせて説明した。
渡島教育局義務教育指導班の深見亘指導主事は「それぞれの教員が一貫した教育を提供することが、目指す子ども像へとつながる。学力、体力の向上など丁寧に振り返りながら実施してほしい」と助言した。
大橋委員長は「四月から一年間が勝負の年。力を合わせて頑張っていこう」と呼びかけた。
(学校 2018-03-29付)
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