札幌英藍高が〝ノー残業デー〟　定時退勤日を部活動休養日に

（学校 2018-03-20付）

　札幌英藍高校（田中俊一郎校長）は、定時退勤日に部活動休養日を設定する、“ノー残業デー”を行っている。ノー残業デーには部活動を行わず、生徒を完全下校させて、教員の定時退勤を図る。矢橋佳之副校長は「保護者や教員の理解を得て、少しでもよい形で進めていきたい」と話している。

　この取組は、教員の長時間勤務の問題が中央教育審議会などでも議論されていることを踏まえ、教員の健康保持のため、定時での退勤を図ることが目的。

　ノー残業デーは一月から月に一回実施している。昨年は月二回の定時退勤日を設定していたが、部活動の指導などで多忙な教員が多かったため、徹底できなかった。そこで、新たに定時退勤日と部活動休養日を同じ日に設定した。

　新しい定時退勤日には、部活動を行わず、生徒は午後四時三十分に完全下校させて、教員は午後五時をめどに退勤する。これまでの実施では、教員は午後五時三十分ごろに退勤できた。

　矢橋副校長は「部活動の大会などが本格化する四月からが正念場になると思う。事前に大会の日程を押さえて、月一回の定時退勤日を設定していきたい。保護者や教員の理解を得て、少しでもよい形で進められれば」と話している。

(学校 2018-03-20付)