旭川東栄高で閉校記念式典挙行 母校の誇り胸に活躍を 300人出席、35年の歴史に幕(学校 2018-03-15付)
35年の幕引きに思いを語る塚本校長
【旭川発】三月末で閉校する旭川東栄高校(塚本宏之校長)の閉校記念式典が二月下旬、同校体育館で執り行われた。卒業生や地域住民など約三百人が出席し、三十五年にわたる歴史の幕引きに立ち会った。
旭川東栄高は、高校入学者が急増した時期、地域住民からの強い要望に応え、昭和五十八年に普通科六間口校として開校。校訓「啓発・剛健・自立」を根幹に、日々の教育活動を進め、七千四百人余りの卒業生を輩出してきた。
上川南地区における中学校卒業者の減少に伴い、平成二十五年に、二十八年度旭川凌雲高校と再編統合することが決定。旭川英嶺高校が誕生した。同校の生徒募集は二十七年度で終了となり、現在、在校生百四十九人を最後の卒業生として、三十五年にわたる歴史の幕を閉じることとなった。
開会式では、塚本校長が式辞。開校から閉校までの経緯や教育活動などについて振り返り、「この地からなくなることは残念。しかしながら、本校が地域に果たしてきた役割は大きく、今後もこの学舎を巣立った生徒たちが地域社会において有為な存在として活躍することを願っている」と期待した。
続いて、閉校記念事業協賛会の平川和彦会長があいさつに立ち、「情熱溢れる教育に尽力してくださった歴代の教職員の皆さんに敬意を表する」と感謝の言葉を送った。
来賓あいさつでは、道教委の柴田達夫教育長に代わり、鶴羽佳子委員が登壇。「ここで過ごした三年間を誇りに変え、一年間で築き上げた仲間との絆、恩師との愛情と信頼を大切にしてほしい」とし「これからの皆さんの活躍を心から期待している」と激励した。
このあと、生徒たちが過ごしてきた三年間を編集した映像をスクリーンで上映して思い出を振り返ったほか、スクールソング「学び舎の春~LAST RUNNERS」を合唱した。
また、生徒代表の寺島茉奈さんが「私たちがLAST RUNNERとして過ごすことができたこと、本校にかかわる皆さんからの心遣いに感謝する」と述べたあと、参加者全員で校歌斉唱し、三十五年間の歴史に幕を引いた。
(学校 2018-03-15付)
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