北翔大と苫前商業高が協定締結　出前授業など高大連携推進　部活動指導者への講義なども

（学校 2018-03-23付）

佐藤校長（左）と山谷学長が協定書に調印した

　北翔大学および北翔大学短期大学部（いずれも山谷敬三郎学長）と苫前商業高校（佐藤雅人校長）は十九日、同大で高大連携協定調印式を挙行した。高校への出前授業の実施や同大施設を利用した部活動の合同練習、高校の部活動指導者への指導に関する専門講義などを実施していく。

　同大および同短期大学部では、知的財産を広く社会に還元し、地域社会に貢献するとともに、次代を担う高校生に大学における学問領域への興味・関心を育む機会を提供しようと、高大連携を積極的に進めている。

　協定校は、砂川高校、室蘭東翔高校、岩見沢緑陵高校、札幌平岸高校、枝幸高校などに続き苫前商業高が十四校目。

　調印式には、苫前商業高から佐藤校長ら四人、北翔大からは山谷学長はじめ六人が出席。佐藤校長と山谷学長が協定書に調印した。

　山谷学長は「地域活性化の拠点として、市町村に高校が存在する意義は大きい。本学は地域活性化に資する人づくりを目的に掲げており、元気な人材を届けられれば」と話した上で「生徒一人ひとりの学力や資質を高められるよう、実りある協定にしたい」と抱負を述べた。

　佐藤校長は、協定締結に至った経緯について「学校存続のため、地元の中学生が本校に入学してもらえるよう取組を進めており、十年来の関係のある山谷学長に相談した」と説明した上で「この協定を通して、生徒たちが様々な体験をし、自信をもって卒業できるよう、小さなことから始めていければ」と述べた。

　今後は、高校への出前授業や同大施設を利用した部活動の合同練習、高校の部活動指導者への専門講義などを行うほか、高校生が同大学科目などを履修し、所定の成績を収めた生徒に「高大連携科目単位取得証明書」を交付する取組を行う。生徒が同大に入学した場合、単位として認定する。

(学校 2018-03-23付)