小清水高が最後の卒業証書授与式 閉校式も挙行 68年の歴史に幕 感謝忘れず夢に向かって
(学校 2018-03-15付)

 【網走発】本年度で閉校となる小清水高校(黒田治校長)は三日、同校で最後の卒業証書授与式を挙行した。保護者や来賓など約六十人が出席し、最後の卒業生十三人を送り出した。

 同校は、昭和二十五年に網走南ヶ丘高校小清水分校として開校し、二十七年に現在の名称に変更。以来、四千人以上の卒業生を送り出してきたが、少子化による生徒数の減少などを受け、本年度で六十八年の歴史に幕を閉じることとなった。

 卒業式では、黒田校長が卒業生一人ひとりに卒業証書を手渡したあと式辞。「三年間で学んだ教訓」「夢に向かって取り組むこと」「感謝の心」の大切さを説くとともに「閉校することが決まっていた中、入学してくれてありがとう。身近な家族や友人、これまで出会った人々への感謝の気持ち、ふるさと小清水町への思いを胸に、自分だけが輝く一ページを描いていってほしい」と呼びかけた。

 来賓祝辞では、同校PTAの佐藤巧会長と小清水町の久保弘志町長が登壇。佐藤会長は、卒業生の三年間を振り返りながら「この小清水高の卒業生であることに誇りをもち、夢に向かって突き進んで」とエールを送った。

 久保町長は「小清水高で学んだことをもとに、自分の夢の実現に向けて大きく羽ばたいて」と激励した。

 続いて、全教諭と保護者による送辞と全卒業生による答辞が行われ、感謝の思いを伝え合った。

 このあと、卒業生の三年間の学校生活を振り返るスライドを上映し、学び舎との別れを惜しんだ。

 卒業式終了後には閉校式が開かれ、校旗の返納などが行われた。

(学校 2018-03-15付)

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