洞爺湖町３０年度教育行政執行方針　虻田地区にＣＳ導入　町単独の学力検査を拡充

（市町村 2018-04-02付）

洞爺湖町教委・遠藤秀男教育長

　【室蘭発】洞爺湖町教委の遠藤秀男教育長は、三月上旬の町議会三月会議で三十年度の教育行政執行方針を説明した。幼児期の保育・教育の推進、学校教育の推進、社会教育の推進の三点を柱に、学校教育では、虻田地区にコミュニティ・スクールを導入するほか、町単独の学力検査を拡充して実施する方針を示した。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

▼幼児期の保育および教育の推進

　幼児期を生涯にわたる人間形成の根っ子育ての時期ととらえ、洞爺湖子ども・子育て支援事業計画を尊重し、幼児教育を推進する。

　さらに伸ばすには、小学校との連携の観点を大切にし、子どもの発達と学びの在り方について、保育所などと小学校間で共通の認識をもちながら、子どもたちが集団の中で育ち合う環境づくりに努力していく。

▼学校教育の推進

　確かな学力、健やかな身体、豊かな人間性のバランスのよい向上を図り、社会で生きていくための力の育成に取り組む。

　学校が地域の核となり、地域全体で子どもたちを支える仕組みであるコミュニティ・スクール（学校運営協議会）を虻田地区にも導入し、町内全校に配置した上で、地域とともにある学校としての教育を推進する。

　主体的・対話的で深い学びの実現が大切となる三十二年度からの次期学習指導要領に応じて、三十年度から移行期間として、一部新たな教育内容が取り入れられる。特に、小学校では増加する授業数の確保策や授業の円滑な実施に向けて支援していく。

　ＩＣＴ（タブレット）活用授業については、昨年度、機器などを整備したモデル校において、子どもたちへの分かりやすい授業展開など有効な活用研修に取り組み、検証を踏まえて今後の方向を検討していく。

　学力向上については、一定の成果がみられる。全国学力・学習状況調査などから分析された課題などを見据えた授業改善などの取組を進める。

　学習支援員、外国語指導助手などを引き続き配置し、町教育改善事業による学力向上の取組や町単独の学力検査も拡充して実施する。

▼社会教育の推進

　三十年度を初年度とする五ヵ年の第三次社会教育中期計画が策定された。第二次教育目標と教育ビジョンなどとの整合性を図りながら、中期計画に沿った町ならではの生涯学習社会の構築を目指し、町民一人ひとりが豊かな生涯を送ることができるよう、地域学習、体験活動や文化・スポーツ活動を推進していく。

(市町村 2018-04-02付)