室蘭市小・中の校長会が統合　９年間見通し連携を　初代会長に酒井氏（東明中）就任

（関係団体 2018-04-11付）

　【室蘭発】室蘭市校長会の設立総会が三日、市文化センターで開かれた。室蘭市小学校長会と室蘭市中学校長会の統合によって発足。小学校十三校、中学校七校、計二十校の校長で構成し、室蘭市の学校教育および小中一貫教育の推進を図っていく。

　室蘭市小学校長会は昭和二十一年、室蘭市中学校長会は昭和二十二年に設立。これまで約七十年間、市内小・中学校の教育充実に尽力してきた。

　時代の流れに伴って胆振管内も少子化の影響を受け、児童生徒数および学校数が減少。そこで、二十八年度から小学校長会と中学校長会の統合に関し検討を開始した。市学校配置適正化による学校数減少に伴う組織のスリム化や、義務教育九年間を見通した小中一貫教育および小中の連携を目的に、室蘭市校長会の設立を決定した。

　こうした経緯を経て、三日に設立総会が開かれた。校長会の基本姿勢として「学校経営の充実に資する校長会」「地域社会に貢献する校長会」「関係機関・団体と連携する校長会」を掲げ、会員相互の信頼と協働意識を高め、市教育の充実・発展に努めることを確認した。

　活動方針として、①学校経営の充実②学力向上を中核に据えた学校経営の推進③研究活動の充実④「生きる力」を育む教育課程の編成・実施・評価・改善⑤教職員の資質・能力の向上と後継者育成⑥教職員の処遇改善―の六点を据えた。これらを推進するために校長会としての結束を強め、胆振校長会や教育局などの関係機関や他団体、地域社会との連携を図っていく。

　なお、初代会長には東明中学校の酒井浩一校長を選任した。

　役員はつぎのとおり。＝敬称略＝

▽会長＝酒井浩一（東明中）

▽副会長＝千葉保（みなと小）、橋本誠司（白蘭小）

▽事務局長＝渡部哲（大沢小）

▽事務局次長＝松山周司（星蘭中）

▽監査＝田中洋一（翔陽中）、中塚洋司（蘭北小）

(関係団体 2018-04-11付)