根室管内小中学校校長会第４８回総会　新会長に相澤氏（別海中央中）就任　８月、中標津町で研究大会

（関係団体 2018-04-19付）

本年度役員や事業計画を決定した

　【根室発】根室管内小中学校校長会は十三日、根室市内の道立北方四島交流センター（ニホロ）で第四十八回総会・研修会を開いた。役員改選を行い、新会長に別海中央中の相澤要校長を選出。八月二十一日に中標津町で管内小中学校長研究大会を開くなど活動計画を決定した。

　最初に役員改選を行い、新会長に相澤校長が就任。あいさつに立った相澤新会長は「チーム根室を意識して〝確かな継承と着実な発展〟を目指して活動を進めたい」と強調し、新学習指導要領の全面実施に向けた教育改革の推進に期待した。

　その上で「新学習指導要領の目指すところは、よりよい自分とよりよい社会をつくる人の育成にある。自己肯定感をもって夢や目標に向かって努力し、ふるさとやそこに住む人を愛する心をもって自分が所属する集団に貢献する人を育てて」と要請。そのために校長のリーダーシップのもと他校種や地域・保護者とつながり、社会に開かれた教育課程を編成するよう呼びかけた。

　後継者の育成の大切さについてもふれ「働き方改革を進め、教職員が子どもと向き合い、健康で生き生きとやりがいをもって勤務できる環境づくりが必要」と指摘した。

　また、家庭・地域社会に信頼される学校をつくるよう訴え「社会性や規範意識の低下、いじめ・不登校の増加など様々な対応が求められる中、つぎの時代を担う子どもたちを育てる使命をもつ教員の職責の重さを自覚すべき」「若手教員が多く、小規模校が多い根室管内の特性を踏まえて、教員一人ひとりの資質能力を高めて」と求めた。

　来賓からは、根室教育局の藤田寿香局長、根室管内市町教育委員会連合会教育長部会の寺脇文康部会長（根室市教委教育長）があいさつ。うち、藤田局長は北海道教育推進計画、管内教育推進の重点など各種施策を踏まえ「魅力ある学校づくりに向けた具体策を明確にするとともに、取組状況を検証して」と校長一人ひとりのマネジメント力に期待した。

　このあと、根室教育局の冨田直樹教育支援課長が「教育の動向・新学習指導要領への対応」と題して講話。数年後の子どもの姿を想定した授業改善、身に付けさせたい力を明確にした指導の必要性を示した。

　議事では二十九年度の活動を報告したほか、本年度の活動計画を決定。根室管内の児童生徒の学力向上や体力向上に関する取組の工夫と改善、新学習指導要領への対応や服務規律に関する研修のもち方の工夫と改善などに取り組むこととした。

　さらに、八月二十一日に中標津町内トーヨーグランドホテルで管内小中学校長研究大会、翌二十二日に根室地区教育経営研究大会を開くことも確認した。

　本年度の役員はつぎのとおり。＝敬称略＝

▽会長＝相澤要（別海町立別海中央中・新）

▽副会長＝横澤英三（中標津町立中標津東小）、稲村和典（別海町立別海中央小・新）

▽事務局長＝志道仁（根室市立柏陵中）

▽会計＝佐藤睦子（別海町立上風連小）

▽監事＝永谷隆夫（根室市立北斗小・新）、鈴木秋弘（中標津町立俵橋小）

(関係団体 2018-04-19付)