札幌市除く石狩管内小学校　５校が運動会の時間短縮　授業時数確保や負担軽減で　本紙調査

（学校 2018-06-27付）

　札幌市を除く石狩管内の小学校全六十六校のうち、千歳市・江別市・北広島市で、運動会の時間を短縮した学校が五校だったことが本紙調査で分かった。午後日程だった学校のうち、来年度について「午前日程での検討を予定している」のは六校。午前日程とした学校では「外国語の授業時数確保」「保護者負担を減らすため」といった理由を挙げた。また、小・中学校などと合同で運動会を実施している学校もあり「小学校だけで変更を決められない」といった意見もあった。

　石狩管内の全小学校に聞き取り調査を行った。

　運動会を短縮した学校は、千歳市で三校、江別市で一校、北広島市で一校の計五校。うち、三校が午前日程で運動会を終えた。短縮した学校では、ＰＴＡ競技を減らすなどして、時間を短縮した。

　短縮した理由として「前年度、天候が悪く短縮して終えたところ、保護者から好評だった」との意見が目立つ。このほか「外国語の授業時数確保」「保護者負担の軽減」「児童数の減少」などの理由が挙がった。

　午後日程だった学校のうち、来年度、午前日程に関して「検討の余地・予定がある」と答えた学校は六校。検討理由として、こちらも「授業時数の確保」「保護者負担の軽減」などが挙がった。

　また、小・中学校や地域との合同で運動会を開いている学校もあり「小学校だけで変更を決められない」といった意見や、運動会の教育的効果を鑑み「短縮を考えていない」と答えた学校もあった。

　検討に関して、本年度の反省をまだ実施していないため「未定」と答えた学校も多かった。保護者や教職員から議題に取り上げられれば検討する可能性を示した学校もあり、反省会後に検討を本格化する学校が増える可能性もある。また、検討予定はないものの「情報収集する」、午前日程について「保護者アンケートを実施する」と回答した学校もあった。

(学校 2018-06-27付)