業務時間外における転送電話導入―札幌市教委　８月６日から３２２校・園　教職員の負担軽減促進

（市町村 2018-07-09付）

　札幌市教委は業務時間外における転送電話について、八月六日から小・中学校三校を除く全市立幼稚園・認定こども園、小・中学校、中等教育学校、高校、特別支援学校の三百二十二校・園で導入する。保護者などからの時間外の電話に対して、業務時間外を知らせる機能を電話機に付けるもの。取組を通して勤務時間外における教職員の負担軽減を図る。

　昨年十二月に文部科学省が取りまとめた「学校における働き方改革に関する緊急対策」では、「時間外の留守番電話や学校ホームページ等を活用し、保護者等からの問い合わせを減らす工夫が重要」と記されている。

　また、学校からも「時間外での電話対応が負担」との声が挙がっていることから、市教委では、ことしから転送電話の導入について検証を始めた。

　保護者などからの時間外の電話に対して、業務時間外であることを知らせる機能を電話機に付けるもの。自動応答メッセージでは、学校・幼稚園の業務時間が終了していることのほか、札幌市教委のホームページで各種電話相談窓口が確認できることを知らせている。

　これまで三月に中央区の二条小学校と啓明中学校の二校をモデル校に、五月下旬からはモデル校を十五校に拡大し、転送電話の導入について検証してきた。

　八月六日からは小・中学校三校を除く三百二十二校・園で転送電話を導入する。実施に当たっては、転送電話の試行実施や各種電話相談窓口などを記した周知文を各校から保護者宛てに送付し、周知徹底を図ることとしている。

　また、回線などの問題で転送電話を導入できない三校については、今後も導入に向けた方策を考えていくこととしている。

(市町村 2018-07-09付)