清水高が未来教育プロジェクト　ＩＣＴ活用を実証実験　テスト採点の自動化など

（市町村 2018-07-09付）

　【帯広発】清水高校（平野道雄校長）は、ＩＴ企業と連携し、ＩＣＴを活用した授業改革を実証研究する「十勝清水　未来教育プロジェクト」に取り組む。教員用タブレット端末の無償提供を受け、教員の働き方改革推進と授業改善に向けた取組を行う。出退勤時間の把握や、専用のソフトウェアを用いたテスト採点自動化などを進め、教員が生徒と向き合う時間の確保を目指す。

　清水町が参加する全国ＩＣＴ教育首長協議会から、ステップモデル校プロジェクトのモデル校指定を受け、日本マイクロソフト㈱などと連携し、授業改善や教員の働き方改革に取り組む。道教委と同社とのタイアップ事業にも位置付けられる。

　教員用タブレット端末四十台の無償提供を一年間受け、タブレットに自動採点や出退勤管理の機能をもたせ、教員の働き方改革を推進する。

　自動採点システムは、文章ソフトで作成した問題用紙をプリントアウトし、生徒に回答させたあと、スキャナーで取り込み、選択式問題を自動採点。また、記述式問題は回答内容を一覧表示する。これまで教員が一枚一枚採点していたものを自動化や一覧化することによって、教員の負担を軽減するとともに、生徒一人ひとりの正誤率や学力の進捗を管理して授業改善に生かす。

　また、職員会議資料や朝礼連絡票を電子化するなど、ペーパーレス化の取組も進めており、七月からは勤務管理システムを使って教職員の勤務時間を把握している。

　このほか、清水高振興会から生徒用タブレット端末二十五台の提供を受け、ノートの記述や調べ学習に活用する。

(市町村 2018-07-09付)