函館市戸井に道南初の義務教育学校 33年度開校目指す 第1回統合準備委員会開く―函館市教委
(市町村 2018-07-09付)

 【函館発】函館市教委は六月中旬、函館市立潮光中学校で道南地域初となる戸井地区の義務教育学校開校に向け設置した統合準備委員会の第一回会合を開いた。潮光中のほか戸井西小学校、日新小学校、日新中学校の各校長、地域住民など三十六人が出席。市教委担当者が義務教育学校について説明したほか、準備委員会の役員や今後の方針などを決定した。

 函館市では人口減少と少子高齢化の影響から、小・中学校の統合・再編を進めている。今回対象となった戸井地区においても児童生徒数の著しい減少が予想されるため、小学校二校と中学校二校を統合、義務教育学校として三十三年度の開校を目指している。

 はじめに、市教委の沢田紀之学校教育部長があいさつ。義務教育学校のメリットなどを説明した上で「今後は教育課程の編成や児童生徒の交流の在り方などを検討してもらうことになる。三十三年度開校へ、重要な役割を担う組織として、より良い学校づくりに向けて活動してほしい」と呼びかけた。

 委員と市教委職員の紹介のあと、義務教育学校について市教委の担当者が説明。義務教育学校のメリットとして、①小から中への緩やかなつながりの実現②学力・学習意欲の向上につながる③中1ギャップの解消④教職員の増加による効果的な指導・支援の実施⑤豊富な地域資源を生かした学校づくり―の五点を挙げたほか、九年間の中で、柔軟な学年段階の区切りを設定することによって、児童生徒の実情を考慮した指導が行えるとした。

 続いて、委員長のほか教育課程、生徒指導など五つの検討部会の部長を決定。委員長には、潮光中の工藤千香校長を選出した。

 最後に、校名や重点教育目標など協議が必要な事項と今後のスケジュール案を確認。

 校名と重点教育目標に関するアンケートを八月中に実施することなどを申し合わせた。

(市町村 2018-07-09付)

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