ことしもおいしいレタス提供―札幌市教委　フードリサイクル堆肥活用　栄養士による食育指導も実施

（市町村 2018-07-09付）

　札幌市教委は二日、フードリサイクル堆肥を使用して栽培したレタスの本年度提供を開始した。この日は、市内十四校にレタスを提供。札幌市立新川中央小学校（三戸奉幸校長）では、栄養士が五年生三十九人を対象にフードリサイクルの仕組みについて説明し「残飯をなくすことは環境のためになる」と給食を残さず食べる重要性を説いた。

　レタスの提供は、学校給食の調理くずや残食などを堆肥化し、その堆肥を利用して栽培した作物を学校給食の食材とするさっぽろ学校給食フードリサイクル事業の一環として実施した。

　事業は、十八年度から開始。食や環境について考え、ものを大切にする子どもを育てることなどをねらいとしている。

　今回提供したのは、札幌市篠路地区などの畑で栽培されたレタスで、夏休みを除き、九月下旬までに約五千二百㌔㌘を全給食実施校に提供予定。今後は、タマネギやカボチャなども提供することとしている。

　この日の新川中央小の給食は、焼豚チャーハン、ちくわチーズつめ揚げ、フルーツミックス、牛乳。このうち、チャーハンの具材にレタスが使われた。

　また、同校では、小平なるみ栄養士が五年一組と特別支援学級の児童計三十九人に食に関する指導を実施。フードリサイクルの仕組みを説明し「みんなが環境のためにできることは何だろう」と問いかけた。児童から「残さず食べる」と意見が出たことに着目。堆肥の原料となる残食について「残さず食べることは環境のためにもなる」と述べ、残食を減らす重要性を強調した。

　このあと「いただきます」と大きな声であいさつして、食事をスタート。レタス入り焼豚チャーハンを食べた児童は、笑顔で「シャキシャキしてる」「おいしい」と話していた。

(市町村 2018-07-09付)