新聞等を活用した授業の在り方―札幌市教委の研究開発事業　研究会設置し指導法追究　委員長に陵北中・黒澤校長

（市町村 2018-07-18付）

　札幌市教委は、本年度の研究開発事業「新聞等を効果的に活用した授業の在り方」に関する実践研究について、札幌市立陵北中学校の黒澤敏行校長を委員長とする実践研究会を設置した。学ぶ力の育成に向けて、新聞等を効果的に活用した授業の在り方を研究するもの。教科の特性や教科間、異校種間の関連性を生かした指導方法を明らかにするなど、研究を進めていく。

　札幌市学校教育の重点にある学ぶ力の育成に向け、市教委では、課題探究的な学習を取り入れた授業の充実を図ることが重要としている。

　また、課題探究的な学習と、「身の回りの情報から課題を発見する」「課題解決のために必要な情報を収集・吟味・選択する」「自他の考えを比較してよりよい考えを導き出す」などの情報活用能力には、大きな関連があると考えている。

　このため、情報活用能力の育成に視点を置いて、新聞等を効果的に活用した授業の在り方を研究することとした。

　小・中学校の校長や教諭などで構成される実践研究会を設置。学習目標と強く結び付くような新聞等の活用方法や学習活動の全体構成についての留意点を明らかにするなど、研究を進めていく。

　また、国語科と社会科、小学校と中学校といった教科や校種の枠を超えた視点を意識するほか、同一記事を多角的・多面的に分析し、学習目標に応じた教材を開発するなど、教科の特性や教科間、異校種間の関連性を生かした指導方法について明らかにすることとしている。

(市町村 2018-07-18付)