札幌市教委が教員育成協議会開く、本年度初会合 指標策定等へ情報交流 教育の現状、今後の方向性確認
(市町村 2018-07-19付)

札幌市教委教員育成協議会
幼稚園・保育教諭などの教員育成指標の策定に向け、必要な情報を確認した

 札幌市教委は十三日、市教委会議室で三十年度第一回札幌市教員育成協議会を開いた。協議会会委員十二人が出席。学校教育を担う教職員の資質向上に向けて、これまでの経緯を確認したほか、教育の現状について情報交流した。

 国では、教育公務員特例法等の一部を改正する法律等を昨年四月一日に施行。公立の小学校等の校長および教員の任命権者が、文部科学大臣の定める教員の資質向上に関する指針を参酌し、地域の実情に応じて校長および教員の職責、経験および適性に応じて向上を図るべき資質に関する指標などを策定することとなっている。

 市教委は昨年度、大学やPTA、校長会などの教育関係者で構成する教員育成協議会を設置。教員の育成については、教員の養成・採用・研修の一体化が必要と考えており、より一層の市教委と大学との連携の在り方などを話し合い、教員育成指標や教員研修計画を策定した。

 本年度は作成した教員育成指標などの見直しを図るほか、年度末までに幼稚園・保育教諭および養護教諭、栄養教諭の教員育成指標を策定することとしている。

 冒頭、檜田英樹学校教育部長があいさつ。協議会設置の経緯や教育の課題にふれ、「学校は様々な職種で成り立っている。今後のより良い在り方に向けて率直な意見をお願いしたい」と呼びかけた。

 続いて、工藤真嗣研修担当課長が協議会設置の経緯を説明。また、昨年度作成した札幌市が求める教員像や、教員編と管理職編の教員育成指標についても紹介した。

 このあと、事務局の担当者が三十年度市教員研修計画について、初任段階における研修や中堅教諭等資質向上研修などの概要を説明。協議会の今後の方向性や教育の現状について情報交流した。

(市町村 2018-07-19付)

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