釧路市教委が働き方改革で通知　部活動休養日７３日以上　来年度の本格実施に向け試行

（市町村 2018-07-18付）

　【釧路発】釧路市教委は十一日付で、学校における働き方改革に伴う三十年度試行実施に関する通知を発出した。年間七十三日以上の部活動休養日の実施と、長期休業期間中における九日間以上の学校閉庁日の設定を柱とし、保護者や地域住民への周知も呼びかけた。各校における課題を八月末までに報告するよう求めており、来年度の本格実施に向けて検討していく。

　部活動休養日等については、週一日以上の休養日や、月一日以上の土・日曜日と祝日に休養日を設けること、学校閉庁日は部活動休養日とすることを提示。道教委の学校における働き方改革「北海道アクション・プラン」に示されている「毎週一日以上の休養日は年間五十二日以上」などのように細分化せず、全体で年間七十三日以上とすることで柔軟な対応ができるよう配慮待した。

　休養日には、学校での朝練習や自主練習も行わず、大会やコンクールなどの開催前で、やむを得ず活動を行う場合は、代替の休養日を設けることを提案している。

　部活動の活動時間は、平日は二～三時間程度、土・日曜日、祝日、長期休業期間中は、大会・コンクール開催の一ヵ月前や合宿、試合などを除き、半日程度で終了するよう求めている。

　また、長期休業期間中の学校閉庁日は、八月十～十五日、十二月二十八日～三十一年一月五日（十二月二十九日～一月三日含む）までの期間内で九日間以上設定することとした。

　服務上の取扱いは、年次有給休暇や夏季休業の取得、週休日の振替などで対応することとし、希望しない職員に年次有給休暇などを強制することがないよう留意すること、玄関の施錠は出勤する職員の責任で行うことも示した。

　市教委では、学校から保護者や地域住民に対する周知を呼びかけているほか、各学校における課題を八月末までに報告するよう求めている。

　今後、試行実施における課題、勤務時間の把握方法、部活動外部指導者の導入の可能性などについて検討し、来年度の本格実施を目指していく。

(市町村 2018-07-18付)