幼・小・中・高全教職員対象に調査―函館市教委　取扱いや指導概ね適切　情報管理アンケート結果

（市町村 2018-07-19付）

　【函館発】函館市教委は、市内の幼稚園、小・中・高校の全教職員を対象に実施した情報管理に関するアンケート調査結果をまとめた。市立学校教員が児童生徒の個人情報の入っているＵＳＢメモリを一時紛失した事案を受けて行ったもの。調査結果によると、各学校・園では事案発生後、情報管理について概ね適切な取扱いや管理職による指導が行われていた。また、一部の学校でＵＳＢメモリを施錠可能な場所に保存していなかったが、市教委が該当校に注意を呼びかけ、既に改善されている。

　函館市では、四月に市立中学校内で教員がＵＳＢメモリを一時紛失。五月にも市立小学校で教員が管理職の許可を得ないでＵＳＢメモリを校外に持ち出し、一時的に紛失する事案が発生した。

　市教委は、それらの事案を受け、市内の幼・小・中・高校で校務用パソコンを使用する全教職員を対象に調査を行った。

　調査項目は、五月の事案発生後、各校・園で、個人情報に関する取扱いや保管、管理職の指導が行き届いているかなど。

　調査の結果、ほとんどの調査項目で、情報の管理方法や持ち出しの取扱いが適切であり、管理職による指導が行われていた。ＵＳＢメモリなどを施錠可能な場所に保存していない学校も一部あったが、市教委が早急に注意を呼びかけ、すでに改善されたという。

　市教委は今後も、学校への継続的な指導の実施のほか、メディアセキュリティポリシーの改定などを進めていくとしている。

(市町村 2018-07-19付)