リンクアップ・コンサート　オーケストラと夢の共演―札幌市教委とＰＭＦ組織委　市内９小学校の６年生７０６人

（市町村 2018-07-23付）

ホールに子どもたちの歌声が響きわたった

　札幌市教委とＰＭＦ組織委員会は十八日、札幌コンサートホールＫｉｔａｒａでリンクアップ・コンサートを開いた。市内の小学校九校に通う六年生七百六人が参加。世界各国から集まった若手演奏家で編成されたＰＭＦオーケストラと歌や楽器演奏で共演した。

　リンクアップ・コンサートは、子どもたちがオーケストラと共演する参加型のプログラムで、音楽に主体的にかかわる態度を育み、豊かな情操を養うことが目的。米国ニューヨーク・カーネギーホールが主催している小学生向け音楽プログラムをもとに、市教委とＰＭＦ組織委が札幌版を開発し、二十五年から開いている。

　ことしは中央小学校、山鼻小学校、北九条小学校、新光小学校、元町小学校、月寒東小学校、藻岩小学校、常盤小学校、石山東小学校の六年生七百六人が参加。各校の児童は、ＰＭＦオーケストラとの共演に向けて、音楽の授業で歌やリコーダーの練習に取り組んできた。

　当日は、ソプラノ歌手の久嶋香奈枝さんが司会を担当。身ぶり手ぶりを交えながら子どもたちを音楽の世界に誘った。

　今回のテーマは「ＴｈｅＯｒｃｈｅｓｔｒａＭＯＶＥＳ」。音楽を聴いて身体が動いてしまうことや、演奏家も身体を動かしながら楽器を演奏することを実際に演じて見せた。また、踊りや気持ちに合わせた演奏を披露するなど、子どもたちの興味を引くプログラムを展開した。

　子どもたちはＪ・シュトラウス二世の「美しく青きドナウ」の演奏を、これまで練習してきたリコーダーで共演した。岡野貞一の「ふるさと」では、オーケストラの演奏に合わせて合唱を披露。ホールに子どもたちの歌声と観客の拍手が鳴り響いた。

　最後は、フィーリョの「シダーヂ　マラヴィリョーザ～すばらしい街」をサンバのリズムで軽快に演奏。子どもたちは大きな声と笑顔で合唱していた。

(市町村 2018-07-23付)