８町村で行動計画策定　宗谷管内市町村立学校の働き方改革―本紙調査　稚内市は８月、幌延町は今月末

（市町村 2018-07-26付）

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　【稚内発】宗谷管内市町村立学校における働き方改革行動計画の策定状況が本紙調査でまとまった。計画が策定済みなのは、猿払村や礼文町など八町村。残る稚内市は八月初め、同じく幌延町は今月末に策定する予定となっている。策定済みの町村をみると、中頓別町、利尻町、利尻富士町は部活動休養日を「週二日以上＋学校閉庁日」とする一方で、活動時間は三町とも「平日は二～三時間程度、休日等は半日程度」と道教委の学校における働き方改革「北海道アクション・プラン」にのっとっている。

　道教委はことし三月、教職員の業務改善の方向性を示した北海道アクション・プランを策定。プランには、市町村教委の役割として、市町村立学校における働き方改革を進めるための計画などの作成が盛り込まれている。

　こうした中、宗谷管内では十市町村のうち、猿払村、浜頓別町、中頓別町、枝幸町、豊富町、礼文町、利尻町、利尻富士町の七町一村で六月中に働き方改革行動計画を策定。いずれも、北海道アクション・プランに基づき、三十二年度までに一週間当たりの勤務時間が六十時間を超える教員を全校でゼロにすることを目標としている。

　部活動休養日については、猿払村、浜頓別町、枝幸町、豊富町、礼文町の四町一村で北海道アクション・プランに基づき「毎週一日以上＋毎月一日以上＋学校閉庁日」の計七十三日以上と設定している。一方、中頓別町、利尻町、利尻富士町では「週二日以上＋学校閉庁日」とスポーツ庁のガイドラインを参考としている。

　ただし、部活動の活動時間については、計画策定済みの八町村のうち枝幸町以外の七町村が「平日は二～三時間程度、休日等は半日程度」と北海道アクション・プランにのっとっている。枝幸町は、休業日（土日祝日含む）は半日としているが、学期中は「五～七月までは午後六時三十分まで、それ以外は午後六時まで」と活動終了時間を設けており、「何時間」という活動時間は設定していない。

　中頓別町と利尻町でも、学期中については部活動の終了時間を設けている。中頓別町は「夏季は午後六時まで、冬季は午後五時まで」、利尻町は「四月から十月までは午後五時四十五分まで、十一月から翌年三月までは午後五時十五分まで」としている。

　このほか、利尻富士町では、年末年始の休日を十二月二十八日～翌年一月四日の八日間設けているほか、勤務時間の客観的な把握に向けてタイムカードを導入する。

　稚内市と幌延町は行動計画を策定中。稚内市は八月初め、幌延町は今月末に策定する予定となっている。

　稚内市では、すでに部活動の休養日および活動時間の基準を定めており、スポーツ庁のガイドラインにのっとり、活動時間は「平日は二時間程度、土日は三時間程度」と設定。休養日は週二日以上の年間百四十日間としている。

　幌延町では、学校閉庁日を北海道アクション・プランより一日多い十日間設定する方針だ。

(市町村 2018-07-26付)