教育振興基本計画改定へ検討会議―札幌市教委　方向性などテーマに議論　学習環境充実に関する施策など

（市町村 2018-07-30付）

計画改定骨子案で示した施策などについて意見を交わした

　札幌市教委は二十四日、ＳＴＶ北二条ビルで第三回教育振興基本計画の改定に向けた検討会議を開いた。改定版骨子案の基本的方向性のうち「多様な学びを支える環境の充実」に関する施策などを確認したほか、意見を交換した。

　計画は、教育に関する施策を総合的に示すもの。二十六年度から十年間を見据えた基本理念を示す札幌市教育ビジョンと、五年間で取り組む教育施策を示す札幌市教育アクションプラン（前期・後期）で構成している。

　市教委は、三十年度に前期の教育アクションプラン（＝前期プラン）の計画期間が終了となるため、三十一年度から五年間を計画期間とする、後期の教育アクションプランを盛り込んだ同計画の改定に向けて検討を進めている。

　これまでの会議では、事務局が改定版の骨子案を提示。

　現行計画の基本的方向性①自ら学び、共に生きる力を培う学びの推進②多様な学びを支える環境の充実③市民ぐるみで支え合う仕組みづくり―を引き継ぎ、前期プランの成果や課題を踏まえ方向性に基づいた重要項目を設定したことなどを説明した。

　議事では、事務局が計画改定版骨子案の基本的方向性の②に関連する重要項目として、前期プランの総括を踏まえて「生涯学習環境・体制づくり」「安心して学ぶための支援」の二点を掲げていることなどを説明した。

　意見交換では、重要項目「安心して学ぶための支援」の具体的取組例として、スクールカウンセラーなどの専門的人材の活用推進が打ち出されていることについて「精神的な働き方改革としても意味がある」「より充実・発展していってほしい」といった意見が出た。

　重要項目「生涯学習環境・体制づくり」については、市生涯学習総合センターで市民が講師を務める企画講座を継続して行っていることを評価する意見が挙がった。

(市町村 2018-07-30付)