旭川市教委授業力向上ＰＴ　７日に理科チーム初会合　実態把握し指導資料作成へ

（市町村 2018-08-06付）

　【旭川発】旭川市教委は、授業力向上プロジェクトチームとして、新たに「理科チーム」を立ち上げ、あす七日に初会合を開く。全国学力・学習状況調査において、二十七年度以降三年ぶりに実施した理科の結果を踏まえ、子どもたちの実態を分析、把握。教職員向け指導資料の十一月中の完成を目指すなど、作業に取りかかる。山川俊巳学校教育部次長は「今後の教職員の指導力向上や若手教員の育成につながるための方策としてサポートできるものをつくり上げていきたい」と話している。

　二十八年度から市内の小・中学校の校長、教頭、教職員、市教委職員で授業力向上プロジェクトチームを組織し、アクティブ・ラーニングの視点から、効果的で実践的な授業改善の方策について検討を進めているもの。

　現在、国語チーム、算数・数学チーム、学習習慣・生活習慣改善チーム、道徳科チーム、外国語チームを立ち上げて活動している。

　本年度は、新たに理科チームを五月に立ち上げた。市内の小・中学校の校長、教頭、教職員十一人と市教委職員二人で構成。七日に初会合を開き、本格的に活動を開始する。

　理科チームの主な取組としては、全国学力・学習状況調査の結果から、子どもたちの弱い部分や、強みとなる部分の問題傾向や単元などを洗い出して詳細に分析。

　その分析結果を活用して、指導の改善につなげるために教員向け指導資料の作成などを進める。十一月中の完成を目指す。

　また、子どもたち向けのドリル作成や、研修会の講師の依頼、公開授業の実施なども現在、検討している。

　山川学校教育部次長は「全国学力・学習状況調査の結果から出てくる子どもたちのメッセージを受け止めて、今後の教職員の指導力向上や若手教員の育成につながるための方策としてサポートできるものをつくり上げていきたい」と話している。

(市町村 2018-08-06付)