札幌市教委の研究開発事業「がん教育」　９月以降に授業公開実施　研究会設置　委員長に秀島校長

（市町村 2018-08-06付）

　札幌市教委は、本年度から新たに実施する研究開発事業「がん教育」に関する実践研究について、札幌市立中の島中学校の秀島起也校長を委員長とする実践研究会を設置した。がんに対する正しい知識や命の大切さについて理解を深めるなど、がん教育の在り方を研究するもの。九月以降に小・中学校一校ずつで授業公開を行う予定。また、研究推進会議で取組について交流するなど、研究を進めていく。

　文部科学省が設置した有識者による検討会は、「学校におけるがん教育の在り方」について報告書を作成。その報告書では、日本人の死亡原因一位であるがんについて、子どもたちが関心をもち、正しく理解し、適切な態度や行動を取ることができるようにすることを求めている。

　市でも、がんの予防や早期発見・早期治療、がん患者およびその家族への支援などを含めた総合的ながん対策を進めることを目的として、二十九年度に札幌市がん対策推進プランを策定。がん教育を重要な施策の一つとして位置付けている。

　こうした状況を踏まえ、がん教育の在り方に関する研究を行うこととした。

　小・中学校の校長や教諭などで構成される実践研究会を設置。がんに対する正しい知識や命の大切さに対する理解等を深化し、がん予防や早期発見につながるよう、生活習慣を見直して改善に資することについて研究を進めていく。

　また、研究推進会議で、がん教育の在り方について、取組の交流のほか、成果と課題などの協議を実施。九月以降に小・中学校一校ずつでの授業公開を行う予定としている。

(市町村 2018-08-06付)