青少年科学館を活用した理科プログラム―札幌市教委　モデル授業を来月初実施　小４「ものの温度と体積」公開

（市町村 2018-07-24付）

　札幌市教委は八月二十四日、札幌市青少年科学館を活用した「理科授業プログラム」のモデル授業を同館で初めて行う。この日は、小学校四年生を対象に館内の展示物などを用いた「ものの温度と体積」の授業を公開。この授業を皮切りに、六回程度の授業を行う見通しとなっている。授業について、成果と課題をまとめ、本年度中にプログラムを策定する予定だ。

　小学三年生～中学三年生を対象に、同館の展示物を活用した授業を行うもの。

　市教委が策定した教育振興基本計画の教育アクションプラン（前期）では、施策に「科学的リテラシーを育む学びの充実」を位置付けている。青少年科学館の活用に向け、同館と学校教育の連携をさらに深め、子どもの発達段階に応じて体験的な学習などを充実させることとしている。

　市教委では、計画を受け「青少年科学館を活用した理科教育推進の在り方検討調査」などを実施。同館の展示物と学習指導要領との関連性について検討してきた。

　二十九年十月に、理科を専攻する市内小・中学校の教職員などで構成する青少年科学館理科授業プログラム作成委員会を設置。同館の展示物を活用し、観察など体験活動を取り入れた小三～中三向けの学習プログラムや授業展開例を作成した。

　作成した授業展開例をもとにして、八月二十四日に同館で初となる理科授業プログラムのモデル授業を行う。対象は札幌市立平岸西小学校（山本秀夫校長）の四年生五十四人で、授業者は同校の椙下淳史教諭。同館の展示物などを活用した「ものの温度と体積」の授業を公開。二つのクラスにそれぞれ同じ授業を行う。

　このモデル授業を皮切りに、年内に六回程度、様々な単元の授業を行う見通し。授業の成果と課題や、委員会の意見を取りまとめ、本年度中に理科授業プログラムを策定する予定だ。

　八月二十四日のモデル授業は、希望があれば市内の教職員に公開することとしている。希望者は、市教委生涯学習推進課（電話〇一一―２１１―三八七一）まで。授業時間は、一回目が午後零時十五分から、二回目が一時十五分からとなっている。

(市町村 2018-07-24付)