〝学紋塾〟がスタート―紋別市教委　中学生の学習習慣定着目指す

（市町村 2018-07-23付）

スタディサプリの授業を視聴する生徒たち

　【網走発】家庭学習支援事業の一環として、紋別市教委は六月下旬から中学生を対象とした「学紋塾」をスタートさせた。㈱リクルートマーケティングパートナーズがインターネットで配信するｅ―ラーニングシステム「スタディサプリ」と、地域おこし協力隊による学習サポートを組み合わせているのが特徴。毎週土曜日に市文化会館で開催し、生徒の学習習慣の定着を目指す。

　紋別市には、市内や近隣に大学や大手の学習塾などがなく、人材の派遣が困難なため、ＩＣＴを活用した取組を行うこととした。ツールには、紋別高校が市の補助を受けて昨年九月から導入しているスタディサプリを活用。学力向上や学習習慣の定着などの成果を中学生にも拡大させることをねらった。

　また、学習のサポータ―として、本年度市の地域おこし協力隊に着任した元高校教諭の平泉信吉さんを配置。参加生徒の学習の相談相手として、スタディサプリでも分からないときの質問に対応するほか、学習進度のチェックなどを行う。

　市教委では、開設に向けてタブレット二十台、スタディサプリのＩＤ五十人分を用意したほか、会場のＷｉ―Ｆｉ環境を整備。会場では、貸出用タブレットでも個人所有のタブレット、スマートフォンでも学習でき、通信料はかからない。

　割り振られたＩＤは、通信料はかかるが自宅でも使用可能。ただし、一定期間ＩＤの使用がない場合は、当該ＩＤがストップされる仕組みとなっている。

　学紋塾は、毎週土曜日に市文化会館で午前の部と午後の部の一日二回行うこととしている。定期的に開くことで学習の習慣化を目指す。

(市町村 2018-07-23付)