体力・運動能力向上研修会開く　帯広市教委が初開催　汗かく体育授業を

（市町村 2018-07-23付）

永井教諭は、運動や体育の“楽しさ”の重要性を訴えた

　【帯広発】帯広市教委は十一日、市役所で第一回体力・運動能力向上研修会を開いた。市内小・中学校の教諭や養護教諭四十二人が参加。二十九年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果の説明や実践事例の紹介、実施方法の協議を通じ、教職員としての専門性と資質向上を図った。

　研修会は、帯広市における全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果の概要を把握するとともに、調査の実施方法や実施上の緒課題などについて情報交換し、体育・健康に関する指導の改善に向けた教職員としての専門性と資質の向上を図ることを目的に、本年度初めて開いた。

　はじめに、村松正仁学校指導担当部長があいさつ。市の調査結果分析では小学生男子・女子の合計点が全国平均を上回っていることにふれ、「情報提供では体育専科教員の実践例を報告してもらうので、体力・運動能力向上の取組を充実させる有意義な時間にしてほしい」と呼びかけた。

　続いて、担当者が二十九年度の市全体の調査結果分析について説明。地域や学校によって調査の実施上の差異があるため、単純に数値だけで判断できないことを考慮する必要性を示した。

　また、学校として、体力・運動能力向上の取組を継続的に実施すること、九年間を見通して組織的に取り組むことなどを参加者に求めた。

　つぎに、市立帯広小学校の永井悠介教諭と市立若葉小学校の飯島恵美子教諭が、情報提供した。

　体育専科教員の永井教諭は、市立啓北小学校での体力向上に向けた取組を紹介。「子どもに“運動がしたい”“体育が楽しい”と感じさせて日常化することが大切」と話した。

　また、「汗をかく体育授業」をテーマに掲げ、逆立ちや縄跳びなどのウォーミングアップに費やす時間を増やした上で、子どもの運動量を徹底的に増やした授業実践を紹介。運動量が増えることで、調査の合計点が向上したことなどを伝えた。

　このあと、各学校における調査の実施方法について協議した。

(市町村 2018-07-23付)