新学習指導要領　時数増で対応　多くの札幌市立小が取組　終業日に午後まで授業

（学校 2018-07-27付）

ひばりが丘小では、５時間目に終業式を行った

　札幌市立小・中学校の終業式が行われた二十五日、多くの小学校では新学習指導要領の移行期間の対応として、授業時数を増やした。終業式を含めて午後まで授業を実施。このうち、ひばりが丘小学校では、一・二年生を五時間授業、三～六年生を六時間授業として、教科学習や学級活動に充てるなど、時数確保に取り組んだ。

　文部科学省は昨年七月、学習指導要領改訂に伴う移行措置について、関係省令などを公布・告示。小学校三・四年生は新たに十五時間の外国語活動を、五・六年生は三十五時間の外国語活動に十五時間を加えて、五十時間を確保し、外国語活動と外国語科の内容を扱うこととなっている。

　札幌市教委では新学習指導要領における時数増に向けて、市の教育課程の現状から「卒業式の日程を遅らせる」「始業式・終業式実施日における授業増」「各学校の教育課程の見直し」などの対応策を提示。各学校では、対応策をもとに各学校の実態に合わせた教育課程の編成を行っている。

　二十五日には市立小・中学校で終業式を挙行。多くの小学校で終業式の前後に授業を実施した。

◆中・高学年は６時間授業を

　このうち、ひばりが丘小では、一～四時間目まで授業が実施されたあと、五時間目に終業式が行われた。

　終業式では、池田校長があいさつ。各学年の頑張りにふれ「皆さんのたくさんの成長を見ることができる一学期だった」と話したほか、夏休みについて水難事故や交通事故、熱中症などに気を付けることを求めた。

　また、児童代表として二年生の田中咲希さんが作文を発表。一学期は算数や音楽などの勉強に励んだことを報告したほか、夏休みには勉強と自由研究に一生懸命取り組むことなどを誓った。

　このあと、一・二年生は夏休みの注意事項などを確認したあと、下校。三～六年生は六時間目に各クラスで教科学習や学級活動に取り組んだ。

　今後、同校では、二学期の始・終業式や三学期の始業式のほか、行事などの精選を図るなど、授業時数を確保する。　

(学校 2018-07-27付)