高校生レストラン「エソール」開店―三笠高 大勢の人でにぎわう 地元食材活用した料理提供(学校 2018-07-25付)
三笠市の西城市長や林文科相らがテープカットを行った
【岩見沢発】三笠高校(遠藤直樹校長)の高校生レストラン「MIKASA COOKING ESSOR(エソール)」が二十二日、待望のオープンを迎えた。オープニングセレモニーでは、来賓に林芳正文部科学大臣をはじめ、道の高橋はるみ知事、佐藤嘉大教育長らが出席。生徒のつくる料理やスイーツを目当てに大勢の人々が詰めかけ、三笠高の新たな門出を祝福した。
同校は、道内公立高校で唯一の食物調理科単科高校。食のスペシャリストを育成すべく、調理師コースと製菓コースの二コースを設けており、開校以来、道内外のコンクールで優秀な成績を残している。
レストランは、生徒が実践を通して店舗経営や接客を学ぶ研修施設。夢に向かって世界に羽ばたいてほしいとの願いから、フランス語で飛翔を意味する「エソール」と名付け、たまごをモチーフとしたロゴマークを設定した。
生徒が運営を手掛ける店舗は、調理部のレストラン「まごころきっちん」と製菓部のカフェ「Cherie」。土・日・祝日、長期休業期間中に営業し、地元の食材を生かした料理や洋菓子を提供する。
「ESSOR STORE」には、市の特産品のほか、地域連携部に所属する生徒が開発に携わった商品が並ぶ。プロ仕様の調理設備をそろえた「キッチンスタジアム」は、料理関連のイベントだけでなく、一般の利用も可能なレンタル施設となっている。
レストラン前の特設ステージでオープニングセレモニーを挙行した。地元三笠市の西城賢策市長があいさつに立ち、同校の歩みやレストラン開設に至るまでの経緯を紹介。「高校生が工夫を凝らして考案した料理・スイーツを召し上がり、意見を聞かせてもらう中で育てていってもらえれば」と述べ、これまでの多くの支援に謝意を表した。
また、来賓を代表して林文科相、高橋知事があいさつ。林文科相は、子どもたちがやりたいこと、社会で求められていることを教育の場として実現していく市の取組をたたえ、「三笠、空知、北海道のことを胸に活躍するという夢をもち、レストランをスタートの場にして」と激励した。
高橋知事は「道内、日本を代表する食のエキスパートとして活躍し、私たちとともに地域づくりを頑張ってくれる人材に育ってもらえれば」と期待した。
各種記念品の贈呈では、同校出身で俳優の小日向文世さんが登壇。地域連携部長を務める舘亜美さんにサイン入りの掛け時計を手渡し、「素晴らしいレストランがオープンしたのは、皆さんの努力のおかげ。卒業しても、また三笠に来て後輩たちに勇気ある言葉をかけてもらえたら」とエールを送った。
続いて舘さんのほか、製菓部長の村木宏寧さん、調理部長の村越羽那さんが決意表明。準備にかけてきた思いや応援してくれる人への感謝の気持ちを交え、「恩返しできるよう頑張り、皆さんを笑顔にしたい」と誓った。
最後に、テープカットとくす玉を開披。西城市長や来賓、各部長らがテープにハサミを入れてオープンを祝った。
セレモニー終了後、来賓はまごころきっちんに移動。生徒は、「私たちのまごころこもった料理をどうぞ」と述べ、天ぷらやだし巻き卵などを丁寧に盛り付けた「青春御膳」を振る舞った。
オープンと同時に、生徒のつくった料理やスイーツを楽しみに多くの人々が来店。生徒はおもてなしの心で元気よく接客し、会場は賑わいにあふれていた。
(学校 2018-07-25付)
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