弟子屈小がヤマメの稚魚放流　「元気に育って」と願い込め　地元建設会社など協力

（学校 2018-07-23付）

一人ずつバケツから稚魚を放流した

　【釧路発】弟子屈町立弟子屈小学校（中原英雄校長）は十二日、湯の島温泉公園脇を流れる釧路川左岸でヤマメの稚魚放流事業を行った。釧路・根室管内の建設会社で構成する釧路・リバー・プロテクション・２１の会（上田光夫会長）が協力。二年生の児童と摩周丘幼稚園の園児ら五十七人が活動に参加した。ヤマメの稚魚二千匹を放流し、元気に育つように願った。

　この活動は、釧路川の自然再生事業として十七年度から取り組んでいる。

　当日は、弟子屈小から二年生の児童三十七人、摩周丘幼稚園から園児二十人のほか、同会から会員三十三人、釧路川を管理する開発局釧路開発建設部の渡邉和好釧路河川事務所長や、吉備津民夫弟子屈副町長など関係者らが参加した。

　上田会長は、道内および釧根地域の河川においてもヤマメの生息数が減少傾向にあることに対し「昔のようにヤマメ釣りが楽しめる川になるように、今後も活動に取り組んでいきたい」と話した。

　渡邉所長は、児童らに「稚魚が元気に育つように、きれいな川を守ろう」と呼びかけた。

　今回は、ヤマメの稚魚約二千匹を準備。一人ひとりバケツから稚魚をやさしく放流した。

　児童らは、バケツに入った稚魚に目を輝かせ、放流したあとも稚魚の姿を目で追っていた。

　また「命の大切さを知ってもらえれば」と、弟子屈建設業協会が子ども用プールに体長約三十㌢㍍のニジマスを十匹用意。生きているニジマスに触れた子どもたちは、歓声を上げていた。

(学校 2018-07-23付)