札幌東光小で体験学習会 札樽若力会など指導 伊能忠敬の技法もチャレンジ 測量の技、児童を魅了(学校 2018-07-20付)
札幌市立東光小学校(小笠原教夫校長)の六年生六十五人が十一日、総合的な学習の時間の一環として同校グラウンドで行われた測量体験学習会に参加した。測量技術者の説明を受けながら、現場で実際に使用される測量機器を使って、距離や高さの測定にチャレンジした。
この学習会は、札樽地区測量設計協会の若手メンバーで構成する札樽若力会(舟田幸太郎会長)と国土地理院北海道地方測量部が共催。平成八年から小学六年生を対象に年間一校ずつ実施しているもので、ことしで二十三年目を迎える。
二十四校目となる今回も若力会のメンバーが講師を務めた。児童は、教室で測量の歴史や社会での役割を学習した上でグラウンドに移動。八班に分かれて、測量体験に臨んだ。
トータルステーションという測量機器を使って距離や高さの測定方法の指導を受けたほか、日本中を歩き日本地図をつくり上げた伊能忠敬の測量法である歩測にも挑戦。児童たちは、伊能忠敬の測量法にならい、自分の身体をものさしとして、二十㍍の距離を計算して歩き、どれだけ正確だったかを機器で測定した。
また、トラバース測量と呼ばれる測量技法も体験。初めて触れる測量機器に興味津々の児童たちは、技術者から指導を受けながら真剣な表情で作業に取り組んだ。最後に計測した点をラインでつなぐとグラウンドに北海道の形が浮かび上がり、児童たちから驚きの声が上がった。
児童の一人は「細かい作業で難しかったけど、測量が日本を支える大切な仕事だということが分かった」と貴重な体験に目を輝かせていた。
作業を見守った有賀智哉教頭は「地図のつくり方を学ぶ中で一つの職業として測量の魅力を感じてもらえれば」と子どもたちの成長に期待した。
舟田会長は「測量の仕事が皆さんの生活の中で非常に大切だということを忘れずにいてほしい」と笑顔で話した。
また、同会から緯度や経度など正確な位置を示した記念石標が寄贈され、校地内に埋めた。
(学校 2018-07-20付)
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