旭川市朝日小などALPS-w 本年度研究内容を決定 アクティブ化シート普及(学校 2018-07-17付)
【旭川発】道教委「課題解決型授業(主体的・対話的で深い学び)に関する調査研究プロジェクト」の実践推進校・旭川市立朝日小学校と連携協力校で組織する「アクティブ・ラーニング・プロジェクト・スタッフ-ワイド(=ALPS-w)」は、本年度取り組む調査研究内容を決めた。子どもの思考を活性化させるために「思考アクティブ化シート」を日常的に活用できるよう、普及を図る。また、これまで蓄積してきた授業改善をさらに広めるため、連携協力校に旭川市内の三校のほか、帯広市立柏小学校と小樽市立菁園中学校を加え、実践推進校・連携協力校合わせ六校体制で研究を進めていく。
この取組では、知識の質や量の改善とともに、学びの質の深まりを重視し、新しい時代に必要となる資質・能力を子どもたちに育成。課題解決型の指導方法などを充実させるため、関係機関などの協力を得ながら調査研究を行い、教員の指導力向上を図る。
本年度は、実践推進校に旭川市立朝日小、連携協力校に旭川市立知新小学校、旭川市立新町小学校、旭川市立中央中学校、帯広市立柏小、小樽市立菁園中の計六校で研究を推進。組織の名称もALPS-wと改め、前年度の組織「アクティブ・ラーニング・プロジェクト・スタッフⅡ」(=ALPSⅡ)が蓄積してきた主体的・対話的で深い学びに向けた授業改善の在り方をさらに広めていく。
本年度の研究では、子どもの思考を活性化させるために思考アクティブ化シートの日常化を推進する。①子どもが主体の学習「単元デザイン」②子どもが主体の学習「子ども自ら学びをマネジメント」―の二点を推進していく中で、思考アクティブ化シートの活用の仕方を提示しながら普及を図っていく。
①については、問題を解決するための土台となる知識・技能の「習得的な学び」と、解決策を創造する「活用的な学び」を意図的に設定し、「習得的な学び」と「活用的な学び」をユニットとした子どもの思考の流れに沿った単元を開発する。
②については、子ども自身が「何のために」「何を」学ぶのかを自覚するために、子どもが学習の見通しを立てたり、振り返ったりする活動を適切に、計画的に取り入れる。
小中連携による実践研究も開始。小学校四校、中学校二校による研究環境が整ったことから、思考アクティブ化シートを活用した実践を重ね、汎用性を高めていく。また、小学校において、主体的・対話的で深い学びを体験してきた子どもたちが中学校でどのようなパフォーマンスをみせるかなど、小中連携教育の視点を踏まえて研究に取り組む。
今後は、七月三十日と九月十日にALPS―wの提案授業を行うほか、十二月十一日に中央中で授業公開などを実施。十一月二十九日と十二月十三日に本年度の研究のまとめ、三十一年二月四日に報告会などを予定している。
(学校 2018-07-17付)
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